*なぜリフォーム?
*リフォームするの? しないの?
*どの程度するの? 費用はいくら?
*リフォームの間どうするの?
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現在進行中のリフォーム計画を 随時報告
● マンション・リフォームへの道:目次 ●
≪1≫ きっかけ
≪2≫ 予算はどんなけ許される?
≪3≫ 契約への道のり ①
≪4≫ 契約への道のり ②
≪5≫ 契約
≪6≫ ロフト
≪7≫ 引越し準備
≪8≫ 引越し本番
≪9≫ 遠距離通勤 ←前篇
● 「墨打ち」と「墨出し」 ● 同じではなかった
現場に機械を据え付ける際等に、床に基準となる線を印す作業が「墨打ち」。墨壺を用いてタコ糸に墨汁を染ませながら張り、張ったタコ糸の中央付近を軽く持ち上げて手を離すと、一直線にラインが印される。「墨出し」も言い方が異なるだけで同じものかと思っていたら、全然違っていた。「墨出し」とは一通り「墨打ち」を終えて全体の様子を確認する事だった。
そりゃそうだわな。「墨打ち」は相当神経を使い時間も要するもの。其の作業に立ち会ったところで、時間ばかりが過ぎるだけやもんな。
● 狭い部屋! ● スケルトンを目の当たりに
「墨出し」の日は、引越しが済んで一週間と2日目に設定された。当日は「墨打ち」した後に、壁や家具(バス,洗面所,洗濯機,食器棚,冷蔵庫,キッチンetc.)がガムテープでライン引きされた状態だった。原寸大の建築図面が描かれているようなもので、これは判り易い。
室内を見渡した時の感想は「狭い!」。躯体の天井が高く見えているせいもあるだろうが、こんなに狭かったとは。やはり壁はなるべく薄くして配置を工夫し、少しでも空間を稼がねば。
● 進み始めていた工事 ● 躯体に沿う壁工事
部屋の中には浮床部材と壁部材(吊天井部材も?)が運び込まれ、一部の壁は木骨が組まれ始めている(後で防音・断熱材が仕込まれる)。元々は躯体に壁紙が直貼りされていた。このように壁に沿う部分は退去する前に決めておく必要がある。もう後戻りはできない。
先に述べたように空間は少しでも稼ぎたかったので、一部の壁は木骨を組まずに石膏ボード貼り(ベニヤ貼りも可能)としている。仕切りの壁に関しても一律に木骨にベニヤ貼りするのではなく、扉の組付けを工夫する等、かなり口は挟んだ。遠慮することあらへん。自分らの家なんやから。一千万クラスの買い物なんやで。
● 壁工事の実際 ● 躯体と木骨をどう接合する?
躯体と木骨の間にあるのはALC(軽量気泡コンクリート)パネルで、元からのもの。其処にビス止めされているように見えるが、聞けば接着とのこと。接着剤に限らず樹脂の進歩は凄いなぁ。
● 浮き床と玄関 ● 段差無しのバリアフリーは難問
元々玄関の土間(大理石)と廊下には段差は無い。リフォームにあたり扉方向に境目を変更するのだが、元々はコンクリの上にモルタリ盛りした部分が土間で、モルタリが無い(一段下がっている)箇所(廊下)はベニヤ貼りした上にフローリングされていた。ところが今回はモルタリの上に境目が来るのでベニヤ貼りする余地が無く、ベニヤの厚み分だけ床を上げるか、境目を変更したいとのこと。
これ、結構大問題。通常は床は躯体に直貼りされており、S社はリフォームにあたり床を3cmほど上げて床の感触を改善するとともに断熱効果を上げるのだが、当部屋は元々から浮き床。その必要はない。結局廊下となる箇所のモルタリを剝がすことになった(モルタリがコンクリと完全には密着しておらず載せてあるだけだったので可能となった)が、こういうのは解体してみないとわからない。
● 浮き床と直貼り ● この差は大きい
前項で出てきた「浮き床」と「直貼り」についてチョット解説。マンションは躯体に直に床貼りされている場合が多い。フローリングする場合は防音基準を満たすために、防音効果のあるフローリング材を使用する。ところがこれ、踏んでみると判るのだがフワフワした感触。気になる。
S社は施工の際に防音材を敷き詰めてからその上にフローリグを施す(のが標準工事)。なので床は土間より高くなる。一方防音効果を持たす必要の無くなったフローリング床は、無垢の木材そっくりに仕上げることができる。
”すいてつ” の部屋のある階と最上階はマンションの強度の関係か、天井が高く床が一段低くなっている。なので床は脚の上の防音材・ベニヤ貼りにフローリングされていた。どうやら恵まれた施工だったらしい。
● 微調整 ● 実寸図面は判り易い
1/20図面では気付かなかった事が実寸だと色々見えてくる。キッチンを少し前に出すとともに壁を少し引っ込めて凹凸感を減らしてみたり、トイレの排水位置が判明したので位置を逆転させて無駄な空間を減らしてみたりetc.
廊下脇の物入れの扉は折戸なのだが、折り畳まれた扉が開口部の邪魔になるので、その分だけ扉幅を多くとってある。そうなると壁の前に折り畳まれた扉が来ることになるのだが、それを収納するため壁を40mm厚くしたいとのこと。特に支障はないので承認したが、そんなの1/20図面を描く時に判るやろ。第一(現時点での)最終図面を「墨出し」当日に渡してくるなど、対応が遅すぎる。事前にチェックが出来ないと妻はオカンムリ。(写真では開口部の幅内に折り戸が描かれている)
今回は予定通りの図面で概ね進めることが出来そうだが、解体した時点で図面通りの施工が不可となった場合は悲惨。やはり納得いくまで図面は見た方が良い。「図面に間違いはないね、大丈夫だね」と確認を取った後で「やっぱり出来ません」となった場合、責任を負わすことも出来るわけだし。
● パイプスペース ● 空間だらけなので圧縮したい
パイプスペースとして区切られていた空間には、太めのパイプが1本づつ通っているだけ。パイプの通り道を確保し保護するだけなら、もっと小さいパイプスペースで済む。だがしかし、それはS社の方針として出来ないとのこと。これに関しては社により見解は割れており、もしこの辺のところが気になるなら、事前にしっかり聞いておいた方がよい。パイプスペースを小さくすることで可能になるレイアウトは、いくつも考えられるんやし。