*なぜリフォーム?
*リフォームするの? しないの?
*どの程度するの? 費用はいくら?
*リフォームの間どうするの?
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現在進行中のリフォーム計画を 随時報告
● マンション・リフォームへの道:目次 ●
≪1≫ きっかけ
≪2≫ 予算はどんなけ許される?
≪3≫ 契約への道のり ①
≪4≫ 契約への道のり ②
≪5≫ 契約
≪6≫ ロフト
≪7≫ 引越し準備
≪8≫ 引越し本番
≪9≫ 遠距離通勤
≪10≫ 墨出し ←前篇
● 洗面台の配置に悩む ● 新しい通路のしわ寄せ
ランドリースペースと台所を通り抜けにしたことで利便さは増すが、一方で通路が増えるということは収納スペースの減少を意味する。困ったのがランドリースペース内のレイアウト、どのように洗面台を置けば収納と通路を確保できるか。現在と同一の1418バスルームサイズは諦めるしかないのか・・・
竣工図を眺めてみると、やはりバスルーム横の壁が異常に厚い点に目が行く。躯体の壁がここだけ厚いなんて考えられない。余剰空間が壁として描かれているはず。ここを見直せば何とかなるんとちゃう?
試しに躯体の壁が均一であるとしてエクセル図面を引いてみると、バスルームに沿って洗面台を置いても750mmの通路幅が確保出来そうなことが判った。よし、此れでいこう!(マス目は50mm角,室内壁厚みは50mmと想定)
● 墨出し当日 ● 渡した図面通りなんでしょ
墨出し当日に棟梁から当該の通路が狭いとの話があった。だが業者にエクセル図面を渡してから既に数日、当該通路は広くはないものの難題は解決したと思ってるので、そんなものか、との認識しかなかった。そもそもエクセル図面の意向も反映したはずの間取り図面を手渡されたのは、墨出し当日で事前に確認なんか出来へんし。しかしこのことが後で大きな問題となる。
● なんかおかしい ● 図面と違う!
その後も現地での打ち合わせはあったが、なんかおかしいとようやく気付いたのは、壁の木骨が立って壁を貼る寸前。棟梁から当該通路幅が580mmになると聞かされた時は、ギリギリ洗面台が使えるかなと思ったのだが、仮住まいに帰ってから実地が図面と大きく異なることに気付いた。
すぐに業者に連絡を取ると業者図面通りに650mmの通路幅があるとの返事。ほんま?何かあやしい。至急確認を取ってもらう事にした。
● 何処がおかしい? ● 写真と図面を睨めっこ
撮った写真をよく見ると、バスルームの位置関係が図面通りではない。梁よりバスルームは奥まった位置になるはずなのに、揃ってしまっている。
赤矢印部分の、躯体では無い壁状の部分が取り払われていない。
そして図面の、バスルームと左側の壁との間に隙間がある。どうなってんや?
それだけではない。躯体の梁下の壁が竣工図の厚い壁のままなので、その分だけバスルームが室内側に飛び出し、通路横の棚の奥行が狭くなっている(500mm確保のはずが390mm)。どうなってんや?
● 対応策を提案 ● 業者任せでは遅れるばかり
業者には「図面通りとなる様に修正」するように伝えたが、実際問題としてバスルームは動かせないだろう(動かすとなれば相当工期が遅れる)。ではどうする? 任せておいたら「もう無理」とか「これで我慢して」と云う返事が返ってきそうなので、こちらでも対応策を練ることにした。
ただの仕切りの役目しか担っていない壁は、最低限の厚みでよい。壁の厚みが均一である必要もない。バスルームの周囲には間隙は不要。以上の考えからまとめた案がこちら。だいぶ通路幅が広くなった。
● ずれていたパイプスペース ● 竣工図に間違い
業者にしてみれば想定外の指摘だったようで、現地を入念に再測定したらしい。結果「②パイプスペース(左下のPS)」が、竣工図よりもランドリースペース側に40mmずれていたのが原因」という返答を得た。
一方、梁下の壁については、業者の施工基準では崩せないとの返答だった。この点については、今更壁を崩す対応は現実的には無理なので、追及は諦めた。
● パイプスペースを圧縮 ● 業者からの大胆な提案
②パイプスペース位置が竣工図と異なっていた点を挙げて、業者はマンション側に掛け合ったそうな。その結果「パイプスペースを現実的な範囲で圧縮しても構わない」ことになった。な~んや、それを最初にしてればもっと楽な設計ができたのに。
結局当該の通路幅は700mm弱まで確保することが出来た。壁を洗面台の後ろだけ薄くすればもっと広げられるが、「フラットな壁にしたい」と妻が拒否。ただ洗濯機横の①パイプスペース周囲壁は最小限まで狭めたので、リネン庫の扉よりも洗濯機(ドラム式)の扉がはみ出てしまうが、これは仕方ないだろう。それよりも通路幅が広がる方が良い。
狭くて撮るのも難儀するのだが、左が洗面台で右にリネン庫の扉が僅かに写っている。
● 建築屋は図面を軽視 ● 現物合わせが主流
流石に躯体部分は図面通り仕上げるだろうが、内装は現物合わせというのが主流のようだ。図面通りにいかなければ、現場の判断で変更することもしばしば。道理で変更が生じた際に図面の変更が遅れるわけだ。いや、こんなのを許してはいけない。打合せの内容が反映されているの図面だからだ。モノづくりの現場が図面を軽視してどうする。
● 教訓 ● 主導権を握り早めに軌道修正しよう
建築図面の片隅には下記の文言がある。
*施行の都合により一部変更となる場合があります。
*図面と現状が食い違う場合は現状優先とします。
何とも施行側に都合の良い文言。図面通りにならない場合は、都度相談して決めるべき。放っとくと勝手に現場対応されてしまう。予め図面中心に打ち合わせを進める旨、宣言しておく方が良いと思う。そして変更・訂正が生じたら、都度図面を修正していかなければならない。躯体と一体化しているような個所は一応疑った方が無難。強度に影響しないので現場が作りやすい形に変わっているかもしれない。まずスケルトン状態で柱・壁の位置・寸法を確認することだ。
次に打合せの際には変更が必要な個所は全て話してもらう様にする。業者が微細な変更だと思って打合せの俎上に上がらなかった点が、結構重要になるかもしれない。此処をちゃんとしておかなければ、指摘しなかった(出来なかった)こちら側の責任にされかねない。
修正された図面等が当日当地で渡されるような場合、その時に全てを把握することは不可能と思った方が良い。持ち帰ってから充分に検討し、訂正点が見つかったら即座に伝え、対応策をじっくり練った方がいい。”すいてつ” の場合も結構結果オーライに救われているが、その都度しっかり検討しておいたら、もっと良い部屋に仕上がったのでは、という思いが抜けない。