気ままな 汽車好き

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懐鉄コンプ & 海の汽車旅 <Ⅵ> 芸備線・代行輸送

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芸備線始発下り列車 ● 2023.4/9(日)

 日の出は5:42。発車時刻はその25分前だが空は白み始めており、晴れているので写真で感じるほどは暗くない。乗車するのは芸備線の始発列車。「快速|備後落合」って、ちょっとやそっとじゃ撮れる幕やないで。

 東城の町が見えてきた。結構大きい。幕の行き先表示は「快速|備後落合」だったが、実は列車はこの東城までしか行かない。その次の駅の先、備後八幡~内名間で半月前の2023.3/23に発生した落石・脱線事故のため、東城~備後落合は5月下旬まで運休中。この先は代行輸送となる。

 ・新見5:17-5:46東城:3441D

● 代行輸送 ● 東城~備後落合

 JR西日本のHPには代行輸送を行うとしか記されてない。乗継ぎが間に合うん? 溢れる事はないん? メッチャ心配やったけどUPされ始めたSNS上での情報では大丈夫そう。でもホンマやろね。
 東城駅前ではジャンボタクシーが待機していた。妹尾観光バスが代行輸送を受け持っているらしい。

 ・東城5:46?-6:34?備後落合:代行輸送


 東城~備後落合間は整備された国道314号線があるものの、途中の各駅に寄ろうとすると多くの区間で細い地道を辿るしかない。代行輸送のルートは以下の通り。25.9km:42分となってるが、この通り走ろうとすると並大抵では無い。妹尾観光バスの運ちゃんは走りきったけど。

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  “すいてつ” は進行方向右手に座ったのだが、これは失敗だった。途中の駅舎を撮るにしても、道路際に設けられた内名駅の代行輸送用の仮待合室を撮るにしても、進行方向左手側でないと撮れない。あぁ、残念。
 備後落合から乗車した利用客は “すいてつ” を含め5名だったが、途中の乗降は小奴可駅で1名下車したのみで乗り通したのは4名。ま、乗り鉄やろね。人家が殆ど無い区間でもあるし。 (内名~小奴可 6:10)

 結局備後落合駅には4分の早着。峠越えのため北へ大きく迂回する道後山~備後落合の一駅間を、国道314号線だと真っ直ぐショートカットしているのが効いている。因みに道後山~備後落合間の芸備線は凄まじいところを走っており、芸備線のハイライトではないかと思っている。

● 備後落合 ● 谷間の分岐駅

 備後落合の駅舎は面白い。屋外用の駅名標は正面ではなく横向けに設置されてるし、ホームの柱用の縦長駅名標まで貼り付けてある。

 構内には転車台・給炭台まで残っている。C56 160を連れてきたいなぁ。

 乗継ぐ351Dは備後庄原から回送されてきたキハ120単行。写真の奥側が現在不通の区間

 整理券も取っとこ。表裏共同じ表記。

● 備後落合発三次行 ● 備後落合6:44-8:06三次:351D

 スタフには前行路の回348Dも載っていた。(翌日運転)とは泊まり勤務って事?「ワンマン」とせずにわざわざ「車掌乗務省略」としてあるのは何故?

 備後落合を発車して大きくカーブを廻り込むと、木次線が分かれていくのが見える。

 まもなく三次。その手前の神杉駅は開業100周年。と云う事はこの区間も開通100周年てことやね。


 駅の傍には来客を拒む(?)民家が・・・

 ⇒ 次篇に続く