気ままな 汽車好き

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遂に解体? 江若鉄道:近江今津駅舎 (2021.5/3)

保存運動

 最初に解体の知らせを聞いたのは2年前だったか。「え! 残ってたん?」

 その5年前に東海道本線京都~(旧)山科~(旧)大谷~(旧)大津廃線跡前望ビデオをYouTubeにUPした流れで、番外編として江若鉄道浜大津~湖西線合流地点もUPしていた。この手のネタは結構視聴を稼げる。ならば江若鉄道も全線辿ろうか、と思っていた矢先だったので意欲消沈。
 (旧)駅舎はてっきり解体されたものと思っていたら江若鉄道近江今津駅舎保存活用協議会が結成され、保存運動が行われている事を後日知った。よし、江若鉄道跡全線前望ビデオ計画、再始動だ!
 またまたその矢先、今度は交渉が纏まらずGW明けから解体が始まるとの知らせ。しかも連休明けすぐとの事。えらい急やなと思ったが、報道されてなかっただけで秘密裏に準備されていたわけでは無いらしい。

関西近郷 休日ぶらり旅きっぷ

 兎に角前望ビデオ撮りは後廻しにして行って来よう。とは云え少々遠い。安い切符は? 折角なので色々次いでをくっつけて、と選んだのが表記のきっぷ。大々的に宣伝されている関西1デイパスと自由周遊区間は同じだが、観光チケットが付随しない分安い。ただし前日までに購入手続きが必要で、 “すいてつ” はe5489でのクレジット払いを選択。手続きが済むと下の画面が表示される。
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 さて入手出来る駅は? 受取先が表示されるはずのリンク先には何も表示されない。届いたメールをクリックしても同じ。しゃあない、主要駅なら買えるだろうと、当日早朝に緑の券売機へ向かった。

滋賀ではきっぷが買えない!

 草津駅:「・・・駅員におたずね下さい」⇒ 駅員に尋ねるも発券出来ず時間切れ
 近江八幡駅:「・・・駅員におたずね下さい」⇒「山科以西でないと買えまへんで」

 たまたまノープランで時間にゆとりがあったから何とかなったものの、えらいこっちゃ、である。止む無く山科駅まで行き、きっぷを発券。余計な出費や。

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 この日は先に近江鉄道に立ち寄っていたのだが、米原駅まで行ってればしょーもない出費がかさみ、大幅にスタートが遅れるところだった。次いでをくっつけてなければ損するところ。
 後で気付いたのだが、発券・購入出来る駅はチラシには描かれている。でも “すいてつ” のようにチラシを見た事の無い者にとって、案内のメールやWeb画面が唯一の頼り。リンク切れはあきまへんで。エラい目に遭った。

 近江今津へ 

 山科 921-(3422M新快速)-1005 近江今津

 駅のホームからも(旧)江若鉄道近江今津駅舎は見える。ビル右下の三角屋根が其れ。
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 駅外へ出ると案内板があるが、駅舎は描かれていない。印が現在地で印が駅跡。500m位の距離。

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 江若鉄道近江今津駅舎 

 あっけなく駅跡へ到着。この様な洋館は各地に無い事は無いので、其れと知らなければ(旧)駅舎だとは気付けんなぁ。取り立てて大きい建物でも無いし。
 見えているのはホームに渡る構内踏切へと続く改札口側。庇の下は壁部分は廃止後に増築されたもの。
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 でも往時の田園が広がっている中では、目立ったろうなぁ。
 下の写真の左の小さい庇を支えるRの部材は古レール。レールが駅舎に使われた例としては珍しいと思う。上屋ではよく見掛けるけど。
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 各所にRの付いたデザインが施されている。やはり解体は勿体無い。
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  駅の入口側もじっくり見たいが、ワゴン車が邪魔でこの絵が精一杯。
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 右手に所有者のA-COOP,後方にはJRの社宅が見えている。
 窓に何やら貼られているのに気付かれたと思うが、其れがこれ。詳細な記録が簡潔に纏められている。
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 遺跡や遺構めぐり、と云う訳では無いのでアッサリと取材は終了。30分後の新快速で、次いでの用事へと向かう。その用事とは北陸線の前望ビデオ撮り。これをもって米原以東を除く滋賀県内の全一般鉄道の、展望ビデオ撮りを終えたのであった。

 大した内容ではないけど、動画はこちら ⇒