気ままな 汽車好き

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魅惑の停留所探訪 in 甲賀 <1-1> フリー乗車券

*  広い・多い・乗り難い * 甲賀市コミュニティバス

 近江鉄道バス湖国バススーパーゴールデンパスに端を欲したフリーきっぷ利用のバス路線訪問、今回は甲賀市甲賀市平成の大合併で生まれているが、バス路線も各地域の旧路線を引き継いでいるそうで路線網は大きい。しかし時刻表には地区別の路線図しか載っておらず全路線図は存在しない。土地勘の無い者にとってこれは辛い。なので先ずは独立している信楽地区を除く路線図を作成してみた。やっぱ大きいな。

 さて何処に行こうか、どの様に乗ろうかと路線網&時刻表と睨めっこ。全線乗破の意図は全くなく行ってみたい路線を摘まみ食いするだけのつもりなのだが、これが大変だった。路線の多さもさることながら、同じ路線でも多種多様なルートや1便だけのルートもあったりするし、平日のみ運転の路線やルートも多い。こりゃ平日に乗らんと意味無いな。
 2日ほどで希望の路線を乗り通せるかと思ったら、何の何の3日でも収まりきらない。面白そうな便は朝や夕に片寄ってるので、4日は必要との結論になった。逆に4日もあると少しの違いしか無い便も乗る事は出来るけど。ほんじゃま、行ってみるか。決行日は2023.2/6(月)

* 終点やないの? * 綾野天満宮

A4往1便:三雲駅 605 ⇒ 618 綾野天満宮三雲駅・市役所線)
A6復1便:綾野天満宮 618 ⇒ 631 三雲駅(柏木巡回線)

 乗車時はまだ真っ暗(写真は三雲駅に戻ってから撮ったもの)。冷え込んでいる(零下3℃強)のでガラスは曇ってて行先表示のLEDも札も全然読めない。そしてデジイチがバッテリー上がり(写真は全てスマホ撮り)、難儀やわ。
 バスは出発時刻間際に待機所からやって来た。この時刻に他の便は無いので間違いなかろうと乗り込む。他に乗客は無かったため国道1号線をノンストップ状態でA4終点の綾野天満宮へ。だが放送の「次は綾野天満宮です」に違和感を感じる。何で「・・・終点・・・」と言わへんの?
 実はA4-A6系統連続運転の便だった。乗車客の居ない綾野天満宮を通過しバスは旧東海道を通り三雲駅へと戻る。実は綾野天満宮で降りるつもりだったがこう云う訳なのでプランを組み直した。終点やと思ってても “降車ボタン” は押すようにせんとあきまへんな。

※ 2023.6/11追記
 後日停留所の時刻表を確認してみると、バスの案内放送や表示は停留所の内容に沿っていることが判った。乗車した6:05発の便は「国道経由天満宮折返し旧道経由三雲駅」行きとなっている。配布の携帯時刻表(=HPのpdf時刻表)の方が現実に即していないので、改善を求めたい。 (2023.5/12撮影)

* 乗りに来る客は邪魔? * これって乗車拒否まがい?

 少々トラブルがあった。三雲駅発車前にてフリー乗車券を求めようと両替する際、軽く湾曲はしてるものの折れ曲がってはいない千円札が、なかなか機械に入らない(認識されない)。運転士がやっても同様で認識まで時間が掛かった。「発車時刻が過ぎてるのに」と文句を言われたが、客が悪いんか? 整備不良やないんか。慣れぬ土地で早く乗るバスを確認したいし切符も買いたいのに、何でギリギリまで待機所から出てこない。

 三雲駅へと戻る車中ではこんな会話。「お客さん、何処まで行かはんの?」「三雲駅まで戻ります」「ようけお客さん乗ってくるし、 “遊び” は遠慮して欲しいンやけどね」

 確かに “遊び” ではある。こう言われて納得してしまいそうになるのがバスの不思議。でもやっぱりおかしい。普通に店で商品を買おうとしたら「常連客限定」と文句を言われたようなもの(と、落ち着いて考えられたのは帰宅してから)。
 コミュニティバスの運行はバス業者が市から委託されてるんだと思うんやけど、そうなると客が乗ろうが乗らまいが市からの委託料は多分一定。それに胡座をかいてるんとちゃう。

 A4⇒A6便の乗車を終えての三雲駅での降車時は、もう1人の乗客には運転士が「ありがとうございました」。 “すいてつ” が降りる際には “すいてつ” が運転士に「ありがとございました」、だが運転士は無言。アカンわ、コイツ。

⇒ 次篇に続く