気ままな 汽車好き

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フクレル1周年 福知山:街の保存機関車 (2024.9/4)

前篇はこちら ⇒

福知山駅南口公園 ● C11 40 と 転車台(2023.3/13)

 以前立ち寄ったのみで今回は訪れていないが、記事の纏まりが良いので此方らに再記述。写真も転用している旨ご理解願いたい。
 福知山駅はかつて南側に広大なヤードが広がり、転車台を備えた機関庫を有する要衝の駅であった。その重要さは今も変わらないが、電車主体の輸送形態となって車輌基地郊外に建設されるとヤードと施設はその目的を失い、今は商業施設や南口公園(と云ってもほぼ駅前広場)に姿を変えている。
 その南口公園に保存されている蒸気機関車がC11 40。転車台もその一部が共に保存されているのは珍しい。
 転車台はカットしてあるので下廻りを観察出来るのが面白く、価値がある。車輪は平らでレール上面も長く使われると共に平らになっている。
 保存されている40号機と云えばかなりの若番だが、篠山線で活躍していたらしい。左右のサイドタンクをレールで繋いで補強してあるタイプ。まぁるい除煙板ステーが印象的。

● 駅西公園 ● 北丹鉄道2号機レプリカ

 前々記事では2531Mで福知山駅に9:29に到着後に10:20福知山駅発の京都丹後鉄道803Dに乗り換えているが、その50分の乗換時間の間に訪問した。福知山駅からはおおよそ1kmで滞在時間は7分。
 其処に保存されている蒸気機関車はレプリカ。地方の弱小私鉄の機関車のレプリカ・・・余程北丹鉄道を愛する方がいらっしゃると見える。実機は昭和31年に廃車で転用等されず残ったので、レプリカを作製し易すかった? 実機は修復できないほど傷んでいたのかと推測する。保存されている現地の説明板にはレプリカに関する説明は無い。
 保存場所はかつて北丹鉄道の福知山西駅があった場所。福知山駅からは廃線跡を辿る手もあるが、地図で見る限り一部のカーブした道路以外は往時を偲べるものは何も無さそう。
 夏草が凄くて大変。機関車の前方にある草のように育つ赤い茎の木、これ何だろう? アチコチで見掛けるが邪魔で邪魔で。1年放っとくと昔から其処に居るような顔をして居座りよるし・・・
 草が枯れた頃にまた来る? いや、エエでしょ。レプリカなんやから。

● フクレル別館(旧ポッポランド2号館) ● C58 56

 前篇で二瀬川渓谷から福知山駅に戻って来たのは12:28。駅からフクレル別館までの1.2kmの距離を(せかせか)歩いてフクレル別館に到着したのは12:48頃で、10分程滞在している。
 庫(?)内は暗く狭い。撮るのは難儀するが蒸気機関車自体は綺麗に保たれている。
 キャブには入ることが出来る。運転氏側の前方窓が “く” の字に突き出ているのが特徴だが、他にもあったのだろうか。なおキャブからランボードに出ることは出来ない。
 建屋内には色々な掲示物がある。蒸気機関車の仕組みも丁寧に述べられている。
 蒸気機関士の当時の思い出話も、今や貴重な記録となった。
 機関車を綺麗に維持されてきたのは保存会の方々。中心は当時の機関士達? 次年層への継承が課題とある。

⇒次はいよいよフクレル本館へ