◇ あれ? ◇
いつの間にか、ホーム照明のLED灯化が進んでいることに気付いた。
灯具が大々的に変化するわけでも無く、そのつもりで見ないとこれは気付けない。一般的に従来の蛍光灯からの切替は、これから示すような形状のLED灯具が一般的なようだ。取付寸法の関係もあるし、部分的に取り替えて蛍光灯と混在した場合に、違和感を抱かぬように配慮されているのだろう。
一方で単品で取り付けられることの多い街灯では、LEDならではの形状となっていることはご存じの通り。近江鉄道のホームでは、河辺の森駅や長谷野駅にその例がある。
(807F 5803レ 長谷野 2021.5/27 6:43)
ホームの右端の照明が其れ。中央附近には水銀灯も写っている。
それでは、LED灯化された例を見ていこう。
◇ 全面LED化 ◇ 彦根口,愛知川,長谷野,水口上りホーム,貴生川,太郎坊宮前,武佐
写真は武佐駅の例。下りホームの灯具が反射板もろとも新しくなっているのが判る。だが実際にLED灯かどうかは、近付いて見ないと判るものでは無い。
上りホームはもっと気付き難い。反射板が真っ新では無く周囲に馴染んでいるので、灯器そのものをよく見ないとLED灯だとは気付けない。但し早くからLED灯化されていて反射板が馴染んだのか、反射板はそのままで灯具を交換したのかは不明。
LED灯化が大きな駅から進められているわけでは無いのはリストから見ても明らか。長谷野駅(下写真)のような小駅が全部LED灯化されていたのには驚いたが、灯具の更新時期とLED灯への切替が、偶々一致したのだろう。
◇ 一部LED化 ◇
*1灯だけLED化:ひこね芹川,高宮,大学前,京セラ前,桜川,多賀大社前,新八日市,近江八幡
*2灯以上LED化:米原(5灯),八日市(2灯)
1灯だけLED灯化された場合、ホームへの入口付近が切り替わっている場合が多い。写真は多賀大社前駅の例。
高宮駅ではホームの入口とは関係ない箇所がLED灯となっている。一番目立たぬ場所にあるので、危うく見落とすところだった。
八日市駅も見落としやすい箇所が2灯、LED灯となっている。
写真は無いが米原駅ではランダムにLED灯へと切り替わっている。
◇ ほとんどLED化 ◇ 日野
日野駅がほぼLED灯化されていたのにも驚いた。全然気付けなかった。蛍光灯は2灯だけ残っている(真ん中と右奥)。
◇ トンネル ◇
鳥居本-彦根間にある佐和山隧道では、米原側の3灯が蛍光灯のまま残っていて、あとの彦根側の7灯は既にLED灯へと切り替わっている。
凄まじいのが日野ー水口松尾間の清水山隧道。水口側の2灯がまずLED灯。
トンネル中央にある3灯目は蛍光灯で、トンネル壁面が苔生しているのが判る。
4灯目も蛍光灯だが、それを光源として草が育っている。ただビデオや写真には実に撮り難い。これを側窓では無く正面窓から見れば、かなりフサフサと育ってるのが判るので、実際に現地に赴かれて肉眼で見ることをお勧めする。
最後の5灯目、日野側の灯具はLED化されているが、草は取り除かれずそのまま育つに任されている(それともLED灯化されてから新たに育った?)。
写真では4灯目より草が少なく見えるが、実は此方の方が盛大に育っている。側窓から見ると灯具の上方が見えないので、少なく見えてしまっている。
ビデオにも撮ってみたので、雰囲気だけでも味わってみて貰いたい ⇒