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◇ 木ノ本駅へ ◇
近江長岡駅に10:39に着いてからバス路線を乗り継ごうとすると、長岡登山口線(上野口12:40発長浜駅行き)や近江長岡線(近江長岡駅12:00発長浜駅行き)の利用が考えられるが、いずれも接続が悪くて金居原線に間に合わない。残念なのは近江長岡線で29分前にバスが出たばかり。JR利用でも近江長岡駅で28分、米原駅で44分とかなりの待ちよう。でも仕方ない、これしか手が無い。
木ノ本駅では暫く時間があったので、昼食を探してみる。近くにスーパーがあるらしいが面倒なので駅併設の店へ。ところが地場産品を持ち寄り販売する店で、食事をするには向いてない。パン1ヶ¥150よりは、と、饅頭を購入。こっちの方が安い。
◇ 木ノ本駅停留所は始発とは限らない! ◇
定刻にやって来たバスはベンチの乗客1名を乗せ、写真を撮る間にすぐに出発! 待ってー 置いてかんといて! と、何とかバスに停まってもらい乗り込んだ。何ですぐに発車なのかと思ったら、始発は木ノ本駅ではなかった。いやー、ビックリした。とにかく乗れて良かった。
写真は次便のものだが同じバス。日野リエッセと云うそうな。
◇ 金居原線終点「金居原」 ◇
今回一番秘境らしさが感じられた線。集落の中を行く道路は多分旧国道で、国道303号線は一段上を通っている。国道脇にある「合歓の里」と云う交流施設が見える。
そしてこれが停留所付近の集落。3km先は岐阜県との県境である。
時刻表上は到着時刻と折返し発車時刻が同一だが、幾分早着したので風情を楽しむことが出来た。乗り通したのはまたもや一人。ボンネットバスの頃は賑わったんだろうなぁ。
さて、次に乗るバスは何処が始発? さっきみたいに取り残されでもしたら目も当てられない・・・間違いない、「木ノ本駅」が始発。途中下車となるので、寝過ごさないようにせねば。
◇ 深坂線終点「新道野」 ◇
乗車したバスは日野ポンチョと言うそうで、どうも新しいモデルだったらしく乗り心地は抜群。エアサスが効いている。この路線も終着時刻と折返し発車時刻が同一だったが、同じく早着で乗り通したのも一人。ただ余裕は少ないので急いで撮影を行う。
国道8号線上に終点はあるのだが、なだらかな峠と相まって秘境感は薄い。ただ停留所自体は峠を越えてすぐの場所にあり、所在は隣県福井県。大きな看板が遠路遙々感を掻き立ててくれている。
この停留所横には峠の茶屋を模した蕎麦屋があり、好い感じ。
◇ バス路線乗り継ぎ ◇
さて、これで某氏推薦のバス路線巡りを終えたので帰路に就くわけだが、「木ノ本駅」での電車への乗り換え時間が長い。そこでバス時刻を調べてみると木ノ本米原線に良い時刻のバスがあることが判った。乗り換える停留所は「湖北病院」。さっき乗った金居原線の終点と同じ。どんな処かと思ったが、普通の病院だった。(病院の写真は撮っていない)
深坂線と同じ日野ポンチョではあるがこちらは前のモデルらしく、エアサスでは無い。バスは淡々と米原を目指して走る。結構メインの路線のようだが乗客は多い時でも3人くらい。だから小型バスなんだろうけど。ただ乗降があるとそれなりに時間を要する訳で、ダイヤ自体が極小乗客数を前提にしているみたい。
終点「米原駅」まで乗り通すと後から「木ノ本駅」を発車する電車に抜かれてしまうので、「長浜駅」でその電車に乗り換えることにする。電車からはガラガラで走るバスの姿が見える。住宅が多い区間なのに何か哀れ。通勤・通学時間帯以外は誰も乗らないのだろう。地元自治体の補助での維持だろうけど、今のままでの維持はかなり疑問に思った。
◇ この日の日程 ◇
(「辺境バス路線の旅:近江長岡編」から)近江長岡11:07-11:17米原12:01-(3440M)-12:25木ノ本12:51-13:24(早着)金居原13:24-13:56木ノ本14:35-15:10(早着)新道野15:10-15:30湖北病院15:41-16:16長浜16:29-(3503M)-16:52彦根17:00-(2803レ)-17:34八日市17:40-(5933レ)-17:59近江八幡-(3519M)-
(完)