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◇ 広場の外にも保存車が! ◇
駐車場にはN電が置かれている。なるほどね、餘部橋梁からの帰りに寄った時、整備中だった電車は宝塚ファミリーランドから持って来てたンやね。
恐らくは夜間は無人。自由に入れる場所に置いてある保存車輌は一般的に荒廃が激しいが、場所が場所だけにN電は比較的マシだったようだ。青梅鉄道公園なんかは盗難もあって酷い状態だった。
そしてこちらは南海電車。「サハ」ってまさか南紀直通じゃ・・・ よく見ると東急車だった。客車として使っていたそうな。喫茶店に改造されているので、ほぼ面影は無いンとちゃうやろか。隣に並べたのはイコライザー型の吊り掛け駆動台車(これは広場内にあったもの)。由来は不明だが、なんでこんなもんまで集めたん?
さて肝心の南海電車は荒廃しているものの原形をとどめている。戦前の南海電車の代表的なスタイル。貴志川線だけで無く、水間鉄道でも主力だった。
◇ さようなら 加悦SL広場 ◇
加悦SL広場には2時間滞在した。模型指向なら微に入り細に入り撮り続け、丸一日を要するハズ。だがもう模型を追うのは諦めた。(持ってない訳では無い)時も場所も金も無い。
意欲的な心を失わぬままに加悦SL広場が最後を迎えるのは、誠に残念でならない。以前は観光バスが立ち寄っていたと聞くが、自動車道の整備に伴い、メインルートからは外れてしまったんだろうか。これだけの陣容だから元々から赤字だったとは思うが、老朽化に太刀打ちできないくらいに赤字が大きくなったんだろうなぁ。仕方ない、帰るか。
◇ 快適なサイクリングロード ◇
帰りは例のサイクリングロードを通ることにした。鉄道跡だけあって緩やかなカーブと勾配が続き、帰りは下り勾配なので楽チン。与謝野駅近くまで勾配は続いた。気持ち良く走り続けたいので、途中の道路との交差での一時停止が実に煩わしく感じる。
◇ 旧加悦駅 ◇
途中で線路跡が途切れるところがある。そこが加悦駅跡。以前はここが「加悦SLの広場」(名称が異なる)であり、加悦鉄道が現役時代に開設されたという歴史を持つ。1977年の開設だから、もう40年以上前の話。今の加悦駅舎は少々場所を移して資料館になっている。
資料館の後ろには国鉄コンテナとシートを被った何かが見える。その時は気付けなかったが、加悦鉄道の蒸気機関車C160が里帰りしているとのことなので、それかもしれない。
内部には往時の旅客運賃表も。下が切れてしまった・・・
◇ グッズ販売中 ◇
加悦SL広場や資料館では各種販売されており、往時の硬券は¥200/2枚、記念乗車券は¥300という金額となっている。格安。早くに廃止された実際の元鉄道会社が、以前オークションで往時の切符をそれなりの価格で出品していたのに比べると・・・ でもその方が本来の価値で販売しているとも言える。本家本元が販売しているのだから、と云う安心感もある。因みに下津井電鉄では使用済み切符をシュリンクし、無料で配っていたような気がする。
購入したのはご覧の切符類。袋から出さずに撮ったので妙な反射があるがご容赦を。記念切符は多くはイラストだが、数少ない写真のものと金属製のものを選択したら、偶然両方とも2号機関車の110周年記念乗車券だった。
硬券は連絡切符と小人用を取り混ぜ選択。加悦鉄道は明朝体だったんだなぁ。ちょっと珍しいかも。「加悦」の字が映える。
◇ 加悦SLの広場 ◇
ネガがかなり傷んでいるが、往時の記録をご紹介。調べてみると開設2年目に訪れていた。自然体で留置されていて風情たっぷり。 (1978.8/9)
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