気ままな 汽車好き

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近江鉄道の座席拝見 <Ⅰ> 100形(101F~105F)& 300形(301F)

Wikipediaに任しとけば? ◇

  Wikipediaで検索すると、800・820形に関しては各編成の仕様の差が一覧表に纏められているのが判る。それもまぁ、綿密に。そんな、呆れるほど詳しい一覧表にも、載っていなかったのが整理券発券機のスタンド形状の紹介。これは “すいてつ” オリジナルのデータとして、何れ一覧表に纏めようかと思う。猛者の中には諳んじているに等しい方もおられるようだが・・・
 今回は座席に注目しての記事。Wikipediaの写真付き版の様な感じになってしまうが、 “すいてつ” なりのまとめにしてみたい。

◇ 撮るのが難しい ◇

 微に入り細に入り書き及ぶつもりは無い。だから写真は各編成1枚にしたい。でもこれが難儀。車番と「1」の表記も入れようとしたのだが、吊り手が邪魔でなかなかアングルが決まらない。結果様々なアングルが出現してしまったが、各編成で全く違う形状をしているわけでも無いので、全体像を捉えてもらいやすくなったのでは。(これを人は怪我の功名と呼ぶ)
 ただ、写真は下り側先頭車に限った関係もあって、撮り集めやすかった。カメラ(スマホ)を構えていると人は避けてくれるし、下り側先頭部は乗客が集中する場合が少なく、撮るのも一瞬で済む。これが整理券発券機だと編成の中央なので人が溜まりやすいし2箇所あるし、整理券発券機横はすぐに着座される場合も多い。撮る方はと云うと、奇妙奇天烈な姿勢で前から後から、時には車外からも撮るので、相当目立ってたはず。整理券発券機横が空席になるのを待つため、米原まで行ってしまった事もあったなぁ。

◇ 似たり寄ったり ◇

  100・300形は標準化が進んだ車輌なので、各車の差異は少ない、と云うより同じ。なので車輌毎では無くパーツごとに見ていこうと思う。

◇ 袖仕切り・スタンションポール・掴み棒・網棚・吊り手 ◇

 袖仕切りは高く、肘掛けでは無く扉横の立ち客から着座客を守る役割を果たしている。スタンションポールは100形はストレートだが、300形は座席先端に向けて、やや傾いている。網棚の形状は両形式とも同じ。網棚の前に沿っている網棚下の掴み棒は、吊り手に掴まった乗客の前に立つ乗客用で近江鉄道には不要の混雑線区向けの設備。だが本当の混雑(他線)の中に居た時は、吊り手より掴まりやすい場合がある。吊手棒は天井に取り付けられているので、吊り手の長さは長い。
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 (101F ← → 102F)
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 (103F ← → 104F)
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 (105F ← → 301F)

 車端部には座席は設けられていないが、網棚は設置されている。だがその網棚には掴み棒が無い。この形態の網棚は、タネ車に有ったのだろうか?

◇ 座席 ◇

 100形は背面と座面のモケットが接しているのに対し、300形は離れている(こういうの、何て呼ぶのだろう?)。座面高さは、300形は100形を含む他形式と比較し、低い位置にある。
 モケットの色は以下の通り。
・101F:茶
・102F,103F:青
・104F:茶
・105F,301F:青

◇ 床 ◇

 301Fの登場時の説明では、わざわざ「床面は茶色の濃淡で・・・」の様な記述があるが、105Fも同じく茶色の濃淡となっている。ただ両者の色合いはかなり違っているが、これが年月を経たからなのか、根本的に異なるのかは、 “すいてつ” には判らない。他の編成は茶系統の単色となっている。

◇ その他 ◇

 101F~103Fは製造銘板が貼られているが、104F,105F,301Fには無い。これは後者の3編成は、先頭車化改造が施されたため。外観的には、先頭車化改造されたグループは、運転席直後に小窓が無いのが特徴となっている。

 次篇に続く ⇒