気ままな 汽車好き

時にはこだわり 時には気まぐれな 汽車好きのたわ言です

井筒屋 駅弁 あと25日

● 「駅弁」撤退表明 ● 2025.1/1

 元旦にHPで「駅弁事業からの撤退のご挨拶」を表明され、3/20付けで完全撤退される井筒屋さん。確か “雷鳥” 車内で購入した幕の内弁当が井筒屋さんじゃ無かったっけ?(当時¥800)米原駅の立売売店の存在は知ってたけど、其処では購入したことは無かったな・・・

米原駅構内立売 ● JR在来線 2025.2/1(土)

 撤退表明後で申し訳ないけど駅弁を2種選び、米原駅に向かったのが2/1(土)。米原駅では新幹線駅構内と在来線駅構内の2箇所で販売が行われていて、購入したのは在来線の方。9時からの営業前はこんな感じだが、駅弁の運び入れ自体は男性社員の方が15分くらい前に済まされている。
 9時、女性の売り子さんが到着してクロスを捲ると現れたのは駅弁のサンプル。但し右上の「元祖面構え鱒寿し」は1/30(木)で終売となっている。(追加販売されている?) 
 撮り終えて視線を戻すと、其処には陽気な かしまし娘 売り子 さんが!
 駅弁はサンプル品が全て揃ってるわけでは無く、その時その時で品揃えは異なるらしい。この時買えたのは予め2種選んどいたうちの「近江牛大入飯」(左上)。
 開店して10分もすると、数人の行列も解消して売り子さんも落ち着かれた感じ。

近江牛大入飯 ● ¥1480也

 豪勢な朝飯を早速車内で戴く。昨今の駅弁の情勢に嫌気がさしておられた(と聞く)井筒屋さんは、駅弁マークを外されてしまっている(HPの方では駅弁マーク付きの写真を見ることは出来る)。ちょっと寂しい。 
  “すいてつ” にとっては少なく感じるのだが、容器が上げ底では無くしっかり詰められているので、見た目よりは分量はある。ご馳走様でした。

● 井筒屋本社 ● 2025.2/2(日)

 選んどいたもう1ヶの駅弁:「鶏めし」が入手できなかったのが何か悔しく、翌2/2(日)には井筒屋さんの本社に足を向けてしまった。琵琶湖側の米原駅西口には「汽車うどん・そば」のポスターがあり、井筒屋本社に併設された『キッチン井筒屋』で提供されている。
 井筒屋さんの本社JR在来線の改札口から琵琶湖側に240mと近い。社員の方は皆さん礼儀正しい。
 推しの駅弁は「湖北のおはなし」(数量限定品)のようだ。買わんかったけど。
 いよいよ入店!

● 注文 ● うどん&駅弁

 左側は製造調理場。入口横に置かれていたのは旧看板かな。
 駅弁のサンプル。汽車うどん・そばの容器は信楽焼らしい。
 「駅弁」と「汽車うどん・そば」は此処で一括して注文する。持ち帰り可。
 右の事務所内には立ち売り姿の衣装が飾られている。
 1908年開催の『ニューヨーク・パリ世界一周レース』では、井筒屋さんが宿泊を受け持たれたんだとか。

● キッチン井筒屋 ● ホームの立ち喰いうどんが移転

 そもそも米原駅ホームから駅うどんが消滅する状況が今を招いたんだろうなぁ。キッチン井筒屋へと続く通路にある掲示類。
 キッチン井筒屋入口。店を出るときは左のドアから外へ出ると駅に近い。 
 キッチン井筒屋店内。
 頼んだ「肉うどん」は席に着くなり運ばれてきた。左の紙コップ内は冷水。他の方々も軒並み「肉うどん」を注文されてたようだ。やっぱりお肉は美味しい。

● 鶏めし ● 数量限定品

 帰宅後昼食に駅弁を戴く。本店で購入すると手に入る井筒屋さんのレシートを添えて記念撮影。駅弁マークも無いし、地味やけど。
 駅弁サンプルやHPの写真とは異なり、容器は「近江牛大入飯」と同じモノが使われている。鶏肉に鶏そぼろが添えられ、なかなかのお味だった。

● あと25日 ● 駅弁撤退

 3/20で完全撤退される井筒屋さんだが、製造販売は2/28納品分までとあるので実質はあと25日か。SNS(X)上の駅弁完全撤退のTweet(≠公式)に対しては、井筒屋さんを擁護するコメントが大半だった様だ、寂しいけれど。
 井筒屋さんが撤退すると滋賀に残る駅弁屋さんは草津の南洋軒さんのみ?南洋軒さんが井筒屋さん指摘の対象であるかどうかは “すいてつ” には解らないけど、地域の駅弁屋さんが今の時流に乗りながらもその真髄を残してくれたら嬉しく思う。偶には買います。

<完>