気ままな 汽車好き

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運行表示 の LED化 に 思う

◇ 元祖運行表示:標識板 ◇

 これは色々な種類があった。書き出すと切りが無いので普通列車に限ってだけ述べる。大きく2つのタイプに分かれ、1つは運転区間の両端を示すタイプ、もう一つは行先だけを表示するタイプである。落とし込み式の場合は行先表示の場合が多く、近江鉄道では概ね本線系統は行先、支線系統は両端表示となっていた。私鉄では前者の両端表示が多く見られ、中でも阪神電車では両端の駅名部分だけ交換出来るという合理的な標識板となっていた。これがS60頃から大手私鉄で字幕改造が進められるようになり、昔ながらの標識板を見ることは少なくなり、味気なくなった・・・

◇ 運行表字幕 ◇

 列車種別と行き先を別個にするか、一体にするかの、大きく2つの流れがある。一般的に一体型は標記が小さくなり、実に見辛い事が多い。英語も併記されるようになってきた昨今では尚更である。ただ趣味的には一体型の方が面白く、どのような表示が用意されているのかが興味の対象となった。近江鉄道は字幕車登場当時は全普通列車だったので、結果的に一体型を採用している形となった。快速が設定された当初は新たな表示幕や標識板は用意されず、透明板に黄文字の「快速」が運転室内に表示されていたことも、今となっては懐かしい。

◇ LED ◇ Light Emitting Diode(発光ダイオード

 屋外仕様のせいだろうか、ドットの粗さが目立つ。そのため、表示面積を大きく採る傾向にあるようだ。ただこれ、趣味人泣かせ。LEDは実は常時点灯ではなく、目に見えない速さで点滅を切り返して電気消費を節約している。駅の掲示板では高速なものもあるが、列車の前面表示は60Hzが多いようだ(西日本仕様)。即ち1/60sより高速のシャッターで撮すとLEDが欠ける
 近江鉄道では従来の字幕の大きさのままでLEDに換装したので、やや窮屈に感じる。気を付けなければいけないのは、今の近江鉄道車輌は西武鉄道からのお下がりモノなので、実は1/60sではなく1/50sシャッターが必要になる。この辺のところは別記事にまとめてあるので、ご参考に ⇒

◇ 807Fの場合 ◇

 LEDだからと云って何でもかんでも表示出来る訳でもなく、用意されている内容が決まっているのご存じの通り。だから普段目にすることの無い表示がされている時は、喜んで撮ることとなる。
 先日彦根周辺をぶらついていたら、807Fが何やらやっていた。ラッピング有りHM無しの あまり見ぬ 姿。この格好で一般営業に付くことはあるのだろうか。(専用仕業に就かぬ時は一般仕業にも入ります)表示を見ると「近江鉄道。これも珍しい表示だろうと、取り敢えず1枚。それにしてもこのLED表示、イベントなんかも表示をすることは判っていたろうに、何で表示面積を大きくしなかったのか?
(2019.1/22 改稿)

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2018.10/27 彦根 807F