気ままな 汽車好き

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信楽高原鐵道慰霊碑参拝 (2019.5/18)

◇ 正面衝突事故 ◇

 1991年5月14日、京都発信楽行臨時快速列車と信楽発貴生川行普通列車紫香楽宮跡駅付近で正面衝突。死者42名重軽傷者614名を出す大惨事となった。この事故の詳細にはここでは触れないので、別途インターネットで検索等されたい。令和元年を迎えた今年で28年が経つ。

◇ 遠廻りルート ◇

  信楽高原鐵道へは「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」を利用。土休日限定で近江鉄道信楽高原鐵道の両線全線が乗れる格安切符。普通は信楽高原鐵道へ行くには貴生川乗り換えとなるが、上記の切符を利用する為近江八幡から近江鉄道を利用する方が安くなる。1時間強余計に掛かってしまうが止むを得まい。

f:id:hato_express:20190530021357j:plain この切符は近江鉄道ではあまり宣伝されていない。「1デイ・スマイル チケット」という近江鉄道全線フリーの切符(¥880)があるので、そちらを売りたいようだ。「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」だと取り分が少なくなるのだろうか。

信楽高原鐵道貴生川駅

 貴生川駅では信楽高原鉄道は独自の改札を持たず、一度JRの改札を入ることになる。ホームでは既に列車がお出迎え。駅員はいないでワンマンの運転士がかなり忙しくしている。高校生の集団と一緒だったので、乗車した列車に限って言えば結構な乗車率だった。

紫香楽宮跡駅

 降車間もなく列車は発車するので、急いでホームから後追い撮影。SKR312号車だった。この車輌は「しのびトレイン」の名で呼ばれ、独特のラッピングが施されている。JR草津線と連携している模様だが残念ながら知名度はJR113系ラッピング車の方が上。信楽高原鉄道には色違いでSKR311号車もラッピングされているのに。

f:id:hato_express:20190530023727j:plain 駅はホーム一面一線。国鉄のJR化直後に信楽線から第三セクターへと転換した時に新設されている。実は国立病院機構紫香楽病院」の最寄り駅でかなり近い。観光客用に紫香楽宮跡をアピールするのはいいが、国立病院前である事もアピールした方がいいのでは?

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◇ 衝突現場へ ◇

 現場へは貴生川方向へ戻って500mほど。集落の外れであり、信楽線と2車線の国道307号線だけがある場所だったが、新名神高速道路信楽I.C.の入り口となって様相は一変した。

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 当時は線路と道路の間には木々が生い茂っていたが、慰霊碑等の建立で切り払われている。

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 右の石柱は事故現場を指し示し、中央の石碑には事故の内容が刻まれている。

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◇ 慰霊碑 ◇

 命日から4日遅れとなったがしっかりと参拝。慰霊碑には犠牲者の氏名が刻まれている。右側に立っているのは20周忌に設置された「安全の鐘」なのだが、鐘が無い。法要の当日のみ吊されるのだろうか。なお設置された当初は千羽鶴が吊されていたこともある。

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◇ しのびトレイン◇

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 紫香楽宮跡駅へ戻ると、先ほどの車輌が折り返してきた。これもそこそこの乗車率。ロングシートに座り車内を観察していると、結構凝った装飾となっている。忍者のイラストがそこかしこにあるのはすぐ気付くと思うが、この手裏剣に気付く方は多くは無いのでは?(手裏剣は全部で3ヶ)

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 装飾はイラストだけでは無い。吊り手の忍者には唸らされた。ただ忍者の居ない吊り手もある。盗難で無ければ良いのだが。

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◇ 「近江鉄道グループ ありがとうフェスタ 2019」へ ◇

 貴生川到着後は近江鉄道彦根へ直行フェスタの様子はこちら ⇒