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* プロローグ *
近江鉄道で番線表示がされている駅は多くはない。基本的に分岐駅や終端駅以外はせいぜい上りと下りの区別しか無く、「◯◯行きは△番線」と案内するよりも直接「◯◯行ホーム」と案内した方が、単純で判り易いからだろう。その限られた駅での番線表示がどの様にされているか、駅番号順に見ていこうと思う。
◇ 米原駅 ◇
1面2線の島ホームの終端駅なので、番線表示は不可欠。1番線がメインに使用されている。字体は均一幅の角張ったゴシック体(?)。何か背番号みたい。 近江鉄道で良く目にする青色よりも、明るい青色の様に感じる。
◇ 彦根駅 ◇
彦根駅は車庫・工場を抱える駅であり、この駅止まりやこの駅始発の列車も多い。現状は右側通行が遵守されており、反対側ホームからの発車という設定は無い。ただ長時間停車の設定が多いので、番線を区別しての案内は有効かも。
字体は柔らかい感じの丸ゴシック体だが、頭でっかちに見えるフォント。
文字は黒色。何か統一性が無いなぁ。
◇ 高宮駅 ◇
多賀線直通列車があるので、上り列車は①番線または③番線から発車する。なので発車番線をしっかり案内する必要がある。そこで3つ有る番線表示が色分けされ、少しでも判り易くなる様に工夫されている。①番線はピンク。
②番線は黄緑色。ホームの案内表示も番線が色分けされており、字体も同じなのは細やかな配慮と言える。
③番線はオレンジ色。少々ややこしいホーム使いがされるので、目立つ色を充てているのだろうか。
こんなところにも案内表示が !?
ただ残念ながら、ホームに貼られた乗車口案内ステッカーとは色が異なる。上り列車の乗車口案内が緑色なのに対し、ホームの番線表示はピンク色。下り列車は乗車口案内が青色でホームの番線表示は黄緑色。実際には色に戸惑う利用客はいないだろうが、惜しい。
◇ 多賀大社前駅 ◇
多賀線の中間駅のスクリーン駅への通勤客のため、朝夕は多賀線の列車は多く設定されている。2線とも使用されるので番線案内は必須となっている。
メインは①番線で、②番線はラッシュ時以外では参拝臨が使用することがある。
字体は米原駅と同一と思われる背番号体(?)。ただしこちらは青字では無く黒字。
◇ 八日市駅 ◇
本線運用+八日市線運用だけで無く、本線の両方向から八日市線への直通列車が設定されているので、複雑な運用となっている。ただし行き先別(3方向)にホームを使い分けすることで案内が単純になり、利用客の利便性も図られている。①番線は本線を下る列車の発車番線。
②番線は本線を上る列車の発車番線で、③番線は八日市線の発車番線。
字体は丸ゴシック体だが、高宮駅の統一表記に用いられているフォントとは少し異なる。色は案内表示に用いられているのと同じ青色。
◇ 近江八幡駅 ◇
快速列車の設定がある関係か、①②番線から交互に発車するとは限らないこともあり、番線案内は欠かせない。②番線の列車は改札からは見えず、戸惑うこともあるし。
字体は多分八日市駅と同じ。但しこちらは黒文字。
◇ 日野駅 ◇
以前は色々なホームの使い方をされていたのだろうか。高宮駅と同じようにホームの案内表示には番線表示がなされ、色分けされている。ただ高宮駅では①番線はピンクで②番線は黄緑色だったが、日野駅では逆になっている。多分これは、下り番線を黄緑色、上り番線をピンク色で統一しているからだろう。
ただ日野駅の①番線には番線表示があるが、何故か②番線には番線表示が無い。案内表示にはしっかりピンクの②番線が記されているのに、何故なんだろう。
字体は高宮駅と同じで統一されている。
◇ 貴生川駅 ◇
近江八幡駅と同様に、ホーム上に駅務室と改札があるので、②番線が改札からは見えない。そこで②番線表示の設置位置を①番線側に寄せて、改札から①②番線表示が見える様に工夫がされている。これは親切。番線表示に矢印が入っているのも他では見たことが無いが、これも判り易くて良い。
字体は他のどの駅とも異なる角ゴシック体。黒字。
⇒ 次篇に続く