気ままな 汽車好き

時にはこだわり 時には気まぐれな 汽車好きのたわ言です

ガチャコンに 薩摩守が 溢れた日 <弐>(2022.10/16)

 前篇はこちら ⇒

● 会場案内チラシ ● ファミリー向け主体

 後先になってしまったが会場案内のチラシをこちらに。 “すいてつ” は近江鉄道にそんなに詳しくは無いので以前の「ありがとうフェスタ」と云うと2019年版しか知らないのだが、その時と比べるとファミリー向け指向が強まっているように感じる。食品コーナーは強化されたが鉄道関連コーナーは無く、バスは部品即売が縮小されてグッズ販売に移行している感じ。
 一方で車庫隣接という強みを活かしての「電車洗車体験」や「車体上げ実演」は良い内容(前篇に述べたようにトラブルはあったが)。「電車洗車体験」は以前も行われていたらしいが「車体上げ実演」はひょっとして初めて? これは “すいてつ” も見てみたかった。

 ステージには「ひこにゃん」は登場するものの「駅長がちゃこん」は? 会場にフラッと現れることも無かったんやろか? まぁフェスタ自体は鉄道色が薄いもんなぁ。「ガチャコンまつり」があるからエエンかな。

彦根八日市 乗れるンかいな

 彦根メイン会場の視察(?)を終えたので次なる視察地:八日市に向かうことにした。改札へ向かおうとすると大行列! 丁度1805レ(米原⇒貴生川)は出たばかりで満員(座席+立席で定員130人位/両)に近い乗車率やったし、これで1時間後の1807レに乗れる?と思案していたところ、八日市行の臨時が出るという。そうこうするうち行列は跨線橋一杯までに伸びきったが、果たして乗れるのか? (11:17)

 ところが立客が出始めるタイミングくらいでスンナリ乗り込めた。出発時には100%に達してないくらいの乗車率だったので、行列は一旦解消したものと思われる。電車の収容力というのは大きい。
 対向する列車を見ていると、列車によっては詰め込まれた状態になっている。SNSでも車内の様子がUPされてたりしたが、網棚下の手摺りに掴まる様子も散見されたので乗車率は200%を少し越えたくらいか。ただ揺れる近江鉄道での200%はさぞ辛かったろう。まぁそれでもスシ詰め状態の、手を放しても鞄が落ちない250%超には及ばないわけで、今の都市圏のラッシュの150%というのは全くゆったりしたものだ。乗客減も影響しているが、輸送力確保に向けた鉄道事業者の弛まない努力には頭を下げざるを得ない。

八日市会場 ● みらいファクトリー展示

 9/30をもって近江八幡支店に統合された、近江トラベル㈱八日市支店跡を利用しての展示があった。 (2022.10/13撮影)

 この閉店・統合についてはHPに全く記載がない。こんなんでエエの?

 入口からの眺め。内容的には硬いので滞留者は少ない。それにしても天井の装飾は何?

 実現したアイデアの写真を隣に並べればエエかもね。あと実現させたいイラストとか。

 PR動画の中には注目すべき貴重な作品も。

 その隣は「デニムの聖地」コーナー。立派で見易く見応えある展示内容。

 創業者の拘りとユーザーの求めるものがピッタリ合致したんだろうなぁ。

 みらいファクトリーの活動報告。いつもいつもお疲れ様です。

 これらの展示に関しても、これまたHPに記述が無い。折角近江鉄道のHPがリニューアルしてるってのに、これでは仏作って魂入れず状態。HPは何処が統合管理してるんだろ。一日限りなのが本当に勿体ない内容の展示なのに・・・そういや公式氏が恒久展示について触れていたような・・・

 八日市会場には八日市駅構内2階の「近江鉄道ミュージアム」も含まれる。 “すいてつ” は「いつもの展示だろう」と思い込んでしまっていたのだが、どうやら誤りだったらしい。台湾鉄路姉妹駅協定締結2周年記念展示が行われ、近江鉄道ミュージアム記念入場券もその仕様となっていて、フェスタ当日は台鉄の車輌カードも配布したそうな。これらの情報は公式氏のTweetにしか無い。やはりHPを活用すべき。

● 近江酒造へ ● 八日市地区連携イベントの数々

 八日市駅前通では「八日市駅前えいとてらす」が開催されていて華やか。そして其処を右へ折れた本町商店街で開かれているのはYokaichi Marketこれも賑やか。 (12:21)

 この商店街を抜けて左へ折れ、800m程進むと近江酒造が見えてくる。 (12:33)

 置かれているのは樽ではなく釜。火入れ工程で使うのかな。

 ED31 4に取り付けられたHMはミニ大凧。車内もこの日は見学自由。

● 聖徳市 ● 太子ホール

 八日市駅へ戻る途中に聖徳市も覗いてみた。 (12:53)

 奥の太子ホールではコンサートも開催中。

八日市駅 どの行列に並べばいいの?

 彦根八日市のイベントを堪能できたので、八日市駅からは近江八幡駅経由で帰ろうとしたのだが、此処でも電車待ちの大行列。一時停止標識附近が改札なのだが右へ左へと行列が伸びている。八日市駅から延びる線路は3方向、さて、何処が最後尾?

 左へ伸びる列が貴生川方面の乗客で、右が彦根方面と近江八幡方面の2列になっていた。行列には彦根同様、ボランティア学生が一所懸命に整理に当たっていたが、予想を遙かに越える利用客への対応は、さぞかし大変だったろう。
 近江八幡へと向かう八日市線は、意外と空いていた。平日の夕方くらいの混み具合であり、列車を1本待つ必要もなく直ぐに乗車できた。臨時列車も出ていた様子はない。但し午前に805Fが臨時列車とフォロワーさんから連絡を頂いている。4本走っている(本数は報告書による 以下同様)。本線は彦根八日市間に臨時列車は2編成12本が走り、毎時2本を確保した模様。八日市⇔貴生川間は4本の臨時列車で1編成で賄ったらしい。

● 全線無料の効果は? ●  “すいてつ” 考

 インパクトのある運賃無料と「ありがとうフェスタ」の相乗効果がしっかりと現れていたと思う。実際、彦根で下車した乗客が続々と会場入場の行列に加わっていたし。また、これだけの利用客があったのだから経済波及効果も大きかったろう。どこぞの議員が「税金で補助してるのに全線無料とはけしからん」とTweetしていたが、あんた、経済を学び直しなはれ。
 でも鉄道存続に本当に必要なのは毎日の利用客増。イベントで利用客増があってもそれは一過性、定期客が1人減れば帳消し。今回の試みが利用客増へと繋がることを切に祈る。
 最後に、押し寄せる乗客に真摯に対応し、無事に輸送をこなし終えた関係者の皆様に深い敬意を表する。

● ところでHMは? ● ありがとうフェスタ開催記念ロゴヘッドマーク

 定期列車への取付は無く彦根車庫留置車への取付も無かったハズ(1301号車を確認出来なかったので)。会場内で見掛けることも無かったし、一体全体当選者にはどんなHMが送られるのだろう。

 来年はどんなサプライズがあるのだろう。今から楽しみ。 <終>