気ままな 汽車好き

時にはこだわり 時には気まぐれな 汽車好きのたわ言です

18きっぷ 紀伊之旅 弐 (2023.8/5)

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新宮駅 踏切のある町

 駅の外に出て駅舎を眺める。やけに長い駅舎である。

 その傍には新宮第一踏切JR東海キハが丁度入れ替え中。町と鉄道が一つとなって形作られる、すいてつの好きな光景がそこにある。

● 浮島 ● 新宮藺沢浮島植物群落

 さて次の乗り継ぎ列車までの150分、何して過ごそうか・・・。駅前の案内板には浮島なるものの説明があり、興味をそそられたので行ってみることにした。おっとその前に腹ごしらえ。駅弁でもなくコンビニでもなく、近くのスーパーでお安く食料を調達。地域色を失わせ画一的な街へと変えてしまった代表格の一つであるチェーン店ではあるが、こう云う時は助かる(大いなる矛盾)。
 浮島はそのスーパーの近所にあった。樹木が高く育っていてまるで古墳。ホントに浮いてるの?

 入り口横には浮島の図解があったのでじっくり拝見。今は座礁してるが、以前は風で吹き寄せられるなどホントに浮いてたらしい。

 寒暖両性の植物が混生群落を形作る、珍しい植生らしい。

 入場料は大人¥100。入ってみると浮島のある沼池が小さいので、浮島らしさがあまり感じられない。

 沼池は一周できず、浮島の中を横断するのが正規の順路。

 一歩足を踏み入れると、そこは町から切り離された不思議な空間。束の間のトリップを味わうことが出来た。

● 新宮城址 城址公園

 もう一つ気になったのがこの城跡。下り329C列車が熊野川を渡って新宮駅に到着する寸前に短いトンネルを通ったのだが、そのトンネルの上に城址公園がある。ひょっとしたら公園から紀勢線が狙えるんとちゃう?・・・全然見えヘンやん!(下写真の樹木の向こう)

 公園から見えるのは熊野川と熊野山地の雄大な光景。これ自体は一見の価値あり。思わず下写真の出丸跡へ行きたくなるが、今は立ち入り禁止となっている。
 後で知ったのだが、城址公園へはかつて日本一短い(88m)ケーブルカーがあったらしい。廃線跡横の階段を登ったはずだが全く気付けなかった。悔しい。

● 徐福公園 ● 徐福慕畔

 新宮駅まで戻ってきたがまだ時間はあるので、駅前で大いに目立っている訳の分からん場所に立ち寄ってみた。

 徐福と云う渡来人の墓だそうな。 “すいてつ” の知見には無かったが日本各地に伝承があるところを見ると、かなりの偉人らしい。なお徐福公園としてこのような形に整備されたのは割と最近のことのようだ。

新宮駅~スーパー~浮島の森~新宮城址~徐福公園と辿った “すいてつ” の足取りは以下をご参照。

www.google.com

● イザ白浜 ● 海岸線に沿う列車

 新宮から乗車する列車は発車10分前に入線してきた。奥に例のスーパーが見える。

 新宮1551-236M-1816紀伊田辺

 新宮を出ると直ぐ、車窓は大海原となる(新宮~三輪崎)。その先も線路は浜と付かず離れずの位置関係。おかげさまで眺望の良いことこの上ない。 “きのくにシーサイド” で通ってみたかったなぁ・・・(和歌山~白浜運転時代に乗ったことはあるけど)。

 何だか浜がゴツゴツしてきた。(宇久井~那智

 まもなく鯨の町太地だが、晴れ間と降雨が断続していてシャッターチャンスを幾度も逃している。(湯川附近)

 太地を過ぎると岩浜となった。(下里~紀伊浦神)

 椿で「イルカくろしお」17号と対向したので無理矢理撮影。椿駅って意外なほど山の中にある。

 2駅進むとそこは白浜。この先は先日乗ったばかりなので “すいてつ” はしっかり休息モードに。ただまだ紀伊路の真っ只中。家路は遠い。

● おさらい ● 18きっぷ1日目の旅:2023.8/5

・ ・・・-701M-519京都
・京 都533-601M-627平城山
平城山631-124K-642加 茂
・加 茂654-224D-816亀 山
・亀 山823-917D-935多 気
多 気943-329C-1320新 宮
新 宮1551-236M-1816紀伊田辺
紀伊田辺1822-2366M-1914御坊
・御 坊1916-388M-2017和歌山
・和歌山2030-4622H-4222M-2156大阪
・大 阪2200-3536M-・・・

<完>