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◇ 電鈴式踏切警報機 ◇
少し前に京都の西院を通った際、昔ながらの踏切のチンチン音が響き渡ってきて驚いた。調べていくうち、熊本電鉄の踏切は何故か打鐘式(チンチン式)が大半で、特に写真に示す上・韓2号踏切では、6器の警報機が一堂に会することを知った。
打鐘式警報音発生器は、電鐘式・電鈴式・交流電鐘式に大別される。ニコニコ大百科に詳しい。上・韓2号踏切は電鈴式。画像を切り取りUPにしたものがこれ。水滴型と呼ばれてるらしい。国鉄主導の統一規格だそうだ。
警報音発生器と踏切警報灯(赤色点滅)はそれぞれ別回路となっていて、6基あれば計12回路ある。これは故障しても他の回路が生きていることにより安全を保つため。音と光がずれる理由は此処にある。
折角なので実際の音と光を味わって頂こう。最初は一斉に動作し始めるが、徐々にずれていく様子が記録されている。
いかが? 上熊本駅から2箇所目の踏切、駅からも近いので是非訪れてみては?
◇ 木造の上熊本駅 ◇
用も済んだので熊本駅前のホテルに戻ることにする。上熊本は九州新幹線の開業に伴い高架化され、高架は熊本駅まで続いている。え、何処が木造だって? ホームを良く見て。黄線枠内のホームが木製となっている。上屋も木製だったかも。落ち着いて瀟洒な雰囲気なのは、そのおかげかもしれない。
*上熊本 2123-2128 熊本
◇ 鉄道談義 ◇
手っ取り早く熊本駅高架下のラーメン屋で食事を済ませ、駅至近のホテルにビールとつまみを持ち込んだのだが、カプセルホテルなので飲食できる場所が限定されている。その空間の一角にはアクアリウム・バーがあるという、面白いレイアウト。
さっさとシャワーを浴びて・・・と思いながらメールをチェックすると、例の九州の某氏から「銀王様が熊本に向かっている」と、思いも掛けない連絡が入っていた。これは撮らぬ訳にはいかない。シャワーを後回しにして先に一杯。するとラウンジの方から何やら気になる内容の話が聞こえてくる。何と乗り鉄が3名、 “すいてつ” を入れて4名の鉄が偶然集結していたのだ。これは珍しい。
鉄談義は楽しいのだが、2廻り以上離れた “すいてつ” は少々話が合わない。そうこうしているうちに銀王様のお通りの時刻となったので、再び熊本駅に舞い戻った。
◇ 銀王様に謁見 ◇
入場券を買ってホームに入ったのはいいものの、何故か通過表示が出ないので、どの線を通過するのかが判らない。しばし線路配置と車輌の動きを眺めていると、どうもホーム外側線通過だと云うことが判った。これでは大した写真は撮れないが、この機会を逃すと2度と謁見できない可能性もあるので、しぶとくアングルを探す。
やがてやって来たのは銀王様牽引の2080レ。23:14の通過だった。
◇ 小綺麗なカプセルホテル ◇
カプセルホテルと云えばFRP製の無機質な造りをイメージするが、ここは一体型FRPでは無く上品な構造となっている。ドミトリー形式と云うそうな。価格も安いので個室で無くとも平気だという向きにはお勧め。駅に近いのも好都合。
Hotel The Gate Kumamoto 8人部屋 ¥2,437
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