気ままな 汽車好き

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近江鉄道 雪の記録(2020-21) <11> 雪國は狭かった (1/30-Ⅲ)

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◇ 大雪原に踏み入れる ◇

 次の下り電車は大雪原の中で撮ってみたい。以前の記憶を頼りに立ち位置を定め、大カーブに身を傾けやって来る珈琲電車を、兎に角連写。架線柱が多いので、連写しても陽の目を見るコマは少ない。 (スクリーン-多賀大社前 802F 3409レ 8:43)
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 ストレートに入るとノーマルなコマとなる。特徴的な鉄製架線柱を強調したい所だが、併行道路脇の電柱が矢鱈目障りで邪魔してくる。そして線路際手前側にも電柱は多い。これは踏切の障検の信号柱なので、踏切が多いから仕方が無いンやけど・・・
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 見送って後追い画面になると、雰囲気は一変。雪を纏った架線柱・電柱の何と美しいことか。ゴチャゴチャした背景も今はモノトーンとなり、主役を引き立てている。青い道路標識も好いアクセント。
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南の降雪に期待

 これだけ降ってんなら、南の方も積もったろう。いっちょ下ってみるか。3409レを撮ってすぐにスクリーン駅に戻ろうとしたが、遠くに踏切の音が聞こえてくる。スクリーン駅へは駅直前で踏切を渡らないといけない。急ぎ駅へと辿り着いたが、危ない所だった。
 4308レ⇒1903レと乗り継いで本線を下るのだが、ありゃ、雪が減っていく。行きしの時から全然積雪が増えてない。しゃーない、戻るか。と云っても愛知川駅(列車交換駅)は過ぎたし、何処かワンショット撮ってから折り返せる駅は・・・そうだ、河辺の森駅にしよう。 (102F 9202レ 河辺の森 9:42)
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 同じ考えの者がいたらしく、彼は駅外で撮ってから乗り込んできた。あちらで撮ると山背景だろうが、山は黒々としてたやろなぁ。

変わりゆく撮影地

 9202レでひこね芹川駅まで戻り、芹川の踏切に立ち位置を定める。ここの踏切、名称は「猿尾道踏切」と言うそうな。そして道路は「芹川けやきみち」。踏切警報装置は近年更新されたが、創立125周年を迎える(6/16)近江鉄道の略称「近鉄」は脈々と引き継がれている。
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 琵琶湖線と併行するこの3線区間は、最近JR側の架線柱の更新が進められている。最終的には鉄製ポールの片支持式となる模様。更新が済んで旧架線柱が撤去されてしまえば、近江鉄道の鉄製架線柱が浮き上がる好い撮影ポイントとなりそうだが、今は新旧架線柱が建ち並び邪魔な事この上ない。新架線柱の建殖間隔が旧架線柱の間隔より狭いのも、それに拍車をかけている。 (809F 1803レ ひこね芹川-彦根口 10:38)
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 既に架線が張り替えられた下り線をよく見ると、ケーブルが太くなっているのが判る。電力供給の強化が目的らしいが、何れ安土の名撮地もそうなってしまうのかと思うと、実に残念。シノヤスも今更新中で、難儀な撮影ポイントになってしまっているし。

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 1803レは彦根口駅で上り列車と交換するので、立ち位置・アングルをすぐに変更する。樹木や朱い橋梁が雪を被って美しく・・・のハズだったが、何と工事中だった。スッキリした上路式橋梁が、手摺り付に変身してしまっている。朱いガーダーにはシートが被されているし、もうホンマにようやらんわ。 (808F 9204レ ひこね芹川-彦根口 10:43)
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