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◇ もう一機は超古典機 ◇
宮浦操車場に来てみて初めての出会いとなったのが11号機。独Siemens製の機関車を三菱造船でコピーしたもので、この11号機は1916年製。おもちゃのようなスタイルだが、そもそもB型電気機関車の存在自体が数少ないので、それが現役である事の方が奇跡。そういう意味では銚子電鉄のデキ3(1922年製)の現存も驚くべき事実である。
大牟田から1051レの荷を19号機が牽いて来て、宮浦操車場に到着して19号機が引き上げると、直ぐに11号機が機廻しして連結された。写真を撮った時点では、既に19号機のパンタは降ろされている。 (9:43)
◇ 工場への搬入始まる ◇
最初の1輌は上の写真を撮った直後に搬入され、下の写真は2輌目を搬入するところ。 (9:55)
前に繋がれているのはバッテリー車。工場内には引火性が強い区域があって、架線集電のスパークを避ける必要があるらしい。パンタを降ろして走行する姿は違和感満点。そして、憎っくき雨滴!
搬入されるコキ200は短い貨車だが、20ftタンクコンテナ2ヶを搭載すると最大48tの積載荷重となるので、実はかなりの重量貨車。緑枠の硝酸タンクには自重4.4t、(硝酸の)最大数量19.6tと書かれている。
工場内へと続く線路の急カーブが如何にもで、模型化したい人は多いンとちゃうかな? 切れてるが置かれたカブが好いアクセント。
◇ 11号機編成 ◇
ここらでユニットを組んでる11号機編成を軽く紹介。11号機はデ-3とでユニットを組み、運用されている。計3ユニットがあるらしいが、組み合わせが入れ替わることがあるのかどうかは不明。ま、臨機応変だろうけど。
11号機を真横から。曇り一つ無い姿、美しい。曇ってるのは “すいてつ” の心とレンズと空だけ !?
蓄電車(?)はこの通り。
コキの無い単機(?)の方が編成としてまとまっている。
◇ 何があった? ◇
残り2輌となったコキは順次工場へ搬入されるのかと思いきや、何故か奥の方へ押し込み、1輌だけ牽いて出て来た。 (10:11)
そして翌日の1052レとなるコキを押して出て来た。コキの連結位置は一定みたい。牽いてくれれば絵になるンやけど。
普段とは異なるイレギュラーな入れ換えが発生したらしい。奥には取り残されたピカピカのコキ、手前には3輌まで揃った翌日の1052レ用コキ。
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◇ この日の1052レ ◇
立ち去り難いがこの辺で撮影を切り上げ、自転車でノンビリと大牟田駅に戻る。発車を待つ1052レをパチリ。
⇒ 弾丸撮影ツアー⑩に続く