気ままな 汽車好き

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近江鉄道の座席拝見 <Ⅲ> 805F~808F

 821F,822F,802F,804Fはこちら ⇒

◇ 805F,806F ◇

  805Fの車番札が見あたらない。「禁煙」札の上の小さいのがそうかな? 今度近寄ってよく見てみよう。(⇒改造前の車番札跡だった:809Fの項参照)隣の製造銘板は両編成とも取り外されている。何でわざわざ取り外すのかな。なら近江鉄道改造銘板を代わりに貼ったらと思うんだが。あと床は他車と同じ灰色。これを張り替えると、がらっと雰囲気は変わるだろうなぁ。
 この2編成にはスタンションポールが無い。そのため袖パイプは単独となった関西式(?)。今までの車輌と比較したら、スッキリ感が全然異なることが解ってもらえるだろう。
 網棚枠からパイプが伸び、途中で曲げて天井へと向かっているのは他車と同じながら、曲げ部分の形状が異なる。単一Rで曲げてある。(他車は面取りRと命名 !?)そのR部分に吊手棒が取り付けてあるので吊手棒の位置は低く、この関係で吊り手の長さは短い。
 この天井へと伸びる取り付けパイプ(?)は白塗装されている。天井と同じ色に塗ることで圧迫感を減らす目的があり、冷房の無い時代はそう云う配慮も必要だった。塗装するならステンレス製である必要は無いので、材質は通常の鋼鉄かも知れない。他車の、スタンションポールと一体となったタイプよりは古い形態と思われる。
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 (805F ← → 806F)

 座席は両編成とも青モケットで、背ずりと座面が離れているタイプ。但し805Fは車端部の座席は撤去されている。
 805Fには大きな特徴が有る。ギャラリートレインとして運行されているので、通常は広告が並ぶ網棚上のスペースが作品の展示スペースに充てられている。そして鑑賞(!)の邪魔となる網棚は撤去されている。ここまでするなら、掴み棒も撤去すれば良かったのでは?

◇ 807F,808F ◇

 807F四季電は805Fや806Fと全く同じで、座席の形状(モケット等)まで同じ。一方808Fビール電(!?)は前回紹介した800形(821F,822F,802F,804F)と同じタイプ。床面は他車と同じ灰色。
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 (807F ← → 808F)

 808Fビール電に特徴的なのは、何と言っても座席のモケット。茶系統ながら柄入りとなっている。それから製造銘板が細いのも特徴 !? 両編成とも取り外されてるけど。
 あと、気付かれただろうか? 撤去された車端部の壁側に、100形・300形と同じ様な手摺りが設けられている。今までに紹介した800形には無かった。そのうち車いすシールが床に貼られるのかも知れない。

 ⇒ 近江鉄道の座席拝見 <Ⅳ> に続く