気ままな 汽車好き

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魅惑の停留所探訪 in 甲賀 <1-4> 行けぬ終点

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* 川の向こうの集落へ * 鄙びた家並み

 A3和野・中畑線は水口の対岸の、山と野洲川に囲まれた飛び地の様なところを周遊する路線。水口の街を抜けたバスは日枝神社門前町(?)中畑地区に大きく迂回する(迂回せず(旧)東海道を東進する便もある)。そして野洲川がくびれる今郷で対岸に渡り、(旧)東海道の川向こうの嶬峨~和野の集落へと至る。

A3復5便:甲賀病院 1202 - 1226 和野(和野・中畑線 甲賀病院・中畑経由)

 いわば何処にでもあるような集落だが、何処にでもある姿がそのままにある感じで どこか懐かしい。ただバスは遅延しており和野では即座に折り返したので、記念撮影は出来なかった。(写真はバス車内から撮ったもの)


 空いていた帰路のA3往7便は水口東高校でジャスト満席となり、その後は2~3人の立ち客が出た(今回初めての立ち客)。そんな訳で遅れ気味のところへサントピアに迂回する便なので気が気でならない(所用時分は2分多く設定されてはいるが)。

A3往7便:和野 1230 - 1314 貴生川駅(和野・中畑線 中畑・サントピア経由)

 結局貴生川駅にも延着となったが、サッサと歩けば草津線には間に合う程度の遅れだった。草津線も通学生で一杯で、遅れ気味だったように思う。

草津線:貴生川 1321 - 1328 寺庄

* 行けぬ終点 * 市の知らぬ間の県道工事

 寺庄駅(北口)では少々時間があったのだが、周囲には特に何もなくただ過ごすだけ。やがて発車の時刻となる。

 乗車するC2往4便は岩室の集落ルートを全走する唯一のレアな便なのだが「道路工事のため岩室公民館,岩室里,岩室橋は通過(経由しない)・・・」とのアナウンスが流れる。2/3(3日前)に道路工事が始まってて通れなくなっているが、県道なのでコミバス運営側の甲賀市は把握出来て無いらしい。今更どうしょうもないけど、難儀なこっちゃなぁ。
 窓から見る光景は今までの路線で感じた穏やかさが薄れ、少々張り詰めた感じ。県境の近さを実感する。更に県境に近いC4往1便乗車時にその様に感じなかったのは、県境の山々が見えなかったからだろうか。

C2往4便:寺庄駅 1408 - 1424 岩室橋 1421 岩室間瀬戸(佐山線 本来は岩室里経由)

 岩室間瀬戸を過ぎたバスは、右折すると集落の中へと向かう本来のルートを通らず、他便同様に直進する(下図の線&線)。 (2023.5/21撮影)

 バスは岩室橋停留所手前で左折し、岩室口停留所で元のルートに合流して時間調整。
 その先は上写真の左奥に見える交差点を、他便は岩室橋方向へと右折する(線)のだが、この迂回バス(C2往4便⇒C2復4便)は左折する(線)。本来は岩室橋から真っ直ぐ交差点の左方向:岩室口へと向かうのが復4便の正常なルート(線)。因みに矢印「←」を添えた区間(岩室橋→岩室口)は、この復4便のみが通るルートである。


 下はその交差点から眺めた光景。手前側(岩室橋)から左(上写真の分岐点:岩室間瀬戸方向)へと向かうのが他便の経路(線)で、手前側から真っ直ぐ右へと向かうのが復4便ルート(線)。 (2023.5/21撮影)


 車窓からは岩室の集落を一望出来る。右端に見えるのが善福寺。 (2023.5/21撮影)

 岩室口で他便の経路と合流する。左:復4便ルート(線),右:他便の経路(線)。 (2023.5/21撮影)

 岩室口停留所では時間調整のため暫し停車。短区間なのに乗破出来なかったのが悔やしい。逃がした魚は大きい。
※ 2023.6/17加筆

* 工業団地に人は無し * 早すぎる設定時刻?

 帰路のC2復4便は甲賀工業団地を通るのだが、時間帯が早いのが疑問だった。案の定甲賀工業団地からの乗車客は1人だけ(だったっけ)。ちょっとよく解らない設定の便であった。

C2復4便:岩室橋 1424 岩室口 1426 - 1437 甲賀駅北口(佐山線 甲賀工業団地経由)

⇒ 次篇に続く