気ままな 汽車好き

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魅惑の停留所探訪 in 東近江:政所線   (東近江ちょこっとバス)

前篇 『 魅惑の停留所探訪 in 東近江:甲津畑線 』 はこちら。

◇ 奥永源寺

f:id:hato_express:20191024224728j:plain バスは一廻り大きな車輌。永源寺峡の観光客のことを考えてのことだろうか。バス仕様だと車輌が大きくても小さくても、導入費用にあまり差が無いのかもしれない。以前はもう一廻り大きい車輌だったそうな。委託先は甲津原線と同じで永源寺タクシーだが、こちらの車輌にはEITAKUのロゴは無い。

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 実は永源寺支所を出ればすぐに紅葉の名所:永源寺がある。その永源寺を越えて行くバス路線は、政所線しか無い。ほどなく永源寺ダム。道路工事が行われている関係だろうか、水位は下げられている。ダム湖は1km位続き、そして奥永源寺と呼ばれる風光明媚な山峡となる。

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 紅葉にはまだまだ早いものの緑は美しく、観光客は多くはないものの賑わっている。かつては酷道と揶揄される中でもトップクラスだった国道421号線だが、石榑トンネルの開通で便利になり交通量が増えている。ただバスは国道脇の集落の中を通る場面が多く、静かな里をウネウネと走っていく。

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 奥永源寺の中心辺りに「道の駅 奥永源寺渓流の里」がある。元は中学校だそうだ。写真だけ見るとガラガラに感じられるが、実際は結構賑やかだった。2輪車用の施設が立派なのが目に付く。

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 愛知川はその奥の方が川幅がゆったりしており、いかにもキャンプ向け。いくつもあるキャンプ場からは明るい声が聞こえてくる(様に感じる)。そしてこの辺りが路線名ともなっている政所。そこそこ知られた地名らしい。
 バスは国道421号線を離れ、いきなり狭く急な山道を走るようになる。そして 何処まで行くのだろう? と思い始めた頃に終点に辿り着く。
永源寺支所 1035-1128 君ヶ畑

木地師の里 君ヶ畑 ◇

 こんな山の中に、と思う様な場所に集落は広がっている。相当な数の民家が並んでいるのだが、実は人が住んでいるのは20軒ほどだそうだ。最も若い方で60歳越え。林業では立ちゆかない厳しい現実が目の前にある。

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 確かに家は閉められている。この広場はかつての分校の運動場? 此処に子供達の声が響いたのは、もう何十年も昔の出来事になってしまっている。

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 誰もやってこない。結局帰りも乗客は一人。(途中から一人だけ乗ってきた)急で狭い山道をバスは戻っていく。その狭い山道を行く間に、1,2回乗用車とスレ違った。慣れているのだろう、相当な速度で突っ込んでくる。見ているこっちの方がヒヤヒヤする。デマンド路線とせずに通常運航して頑張っている姿は立派だが、今後のあり方は考える必要があるのかもしれない。

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*君ヶ畑 1130-1222 永源寺支所

◇ 乗継ぎ ◇

 朝の八日市から永源寺地区への乗継ぎは良くなかったが、それ以外は乗り継ぎが便利に出来る様に考えてあるようだ。ほどなくバスが到着。永源寺地区に別れを告げ、市原線を利用して愛東地区へと向かう。

⇒ 『 魅惑の停留所探訪 in 東近江:噂の市原線 』 へ続く