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◇ 寂しい待合室 ◇
病院の入口付近が停留所かと思いきや、道一つ隔てた先に待合室と共に在る。折角バスが車椅子対応なのに、これでは仏作って魂入れず。元々あった路線バスの停留所を転用しているのだろうか。待合室はそれなりだが、快適な病院の待合室とは比べ物にならず、患者さん向きではない。
バスの発車時刻まで時間があったので駐車場に居たバスを撮ってたら、それが来たのでビックリした。日野町営バスは路線別カラー等はなく共通運用されている。それにしてもシックなデザイン。
◇ 見抜かれていた・・・ ◇
*日野記念病院 950-北畑口1012-1025熊野神社
バスは日野の住宅地を過ぎると、今度は集落の中の細い道を延々と進むようになる。段々と集落の味わいが深くなっていって、その集落を抜けきったところが北畑口。近江鉄道バス日八線の終点停留所と全く同じ場所だった。定刻1018着の日八線バスが早着、此方のバスは少々遅れ気味。その結果2台のバスがピタリと並ぶ。残念ながら乗っているので撮れない。好い雰囲気の停留所だった。
ほどなく蔵王ダムを通過。立派な山容とダム湖に目が惹かれる。蔵王の名が相応しいように感じるが、勿論土地の名自体が蔵王で山形の蔵王とは関係が無い。
そのうち車窓が段々と険しくなってくる。いよいよ山間に突入、と云う場面で撮ったのがこの写真。中央に見えている道を進むのかと思ったら、バスは直進して山の中に突っ込む。そして熊野神社の名に相応しい立派な杉林が眼前に広がるようになる。
そして終点熊野神社停留所に到着。バスの座席からの視野は狭いので、いきなり熊野神社が目の前に現れた感じがした。少々遅れ気味の到着。写真に撮った巨木はタコ杉と云うらしい。
雨は降っているものの、さて下車して撮影をと思ったら、バスは扉も開けずに出発してしまった。どうやらパス利用の乗り通し客と見抜かれてしまっていたらしい。殺生な~
◇ 日野町内で途中乗り継ぎ ◇
*熊野神社1025-西明寺1046-1105日野小学校前
日野記念病院に戻るバスは、北畑口から枝線のように分かれた西明寺までの道を往復する。なので15分余計に要する。その西明寺は斜面に張り付いた集落の一番奥。停留所の背景の林が低い位置にあるので、そこそこの高地である事が判る。
さて次に乗るのは湖南サンライズ線。平子・西明寺線の日野記念病院着が11:15なのに対し、湖南サンライズ線の発車は11:00。間に合わない。2つの路線の経路と時刻を突き合わせてじっくり検討。そして日野小学校前-JA日野東支店前の2ヶの停留所が至近であり、5分の乗換時間があることを見つけ出すことが出来た。ストリートビューが大活躍。