◇ そこ何処? 走りに行きたい! ◇
なんでやねん! 族上がりかいな、自分? あんな、琵琶湖線は130km/hが認められてるので、他では問題にならんような大きいカーブでも速度制限が付いてしまい、高速な速度制限が存在すんの(変な表現やな)。
◇ 琵琶湖線? そこを走ればエエのね! ◇
琵琶湖線って東海道本線の米原-京都間の線路の愛称! 線路の中走ってどうすんねん!
大阪まで1時間も掛からんと新快速で行けるのは、130km/hでかっ飛ばしてるから。一昔前の特急より速いで。往時は快速も新快速も、特急に負けんどころか急行も平気で追い抜かしとったけど、最近の特急は新快速より速いな。えらいこっちゃ。
◇ 特急とやったら今でも負けへんよ ◇
飛ばしたらアカンがな。なんか前より皆んな大人しい走りしてんのに、いつまで突ッぱんてんねん。そら車は新しいのになればなるほど性能上がって、簡単にスピード出るようなってるけど、出したらアカンで。捕まるで。
◇ 大丈夫! 負けへんから ◇
だから、止めときって。警察も密かにしっかり証拠掴むようにしてるから、あとから捕まえに来るで。
◇ 密かに? 個人情報の収集は違反やで! ◇
違反してんのは自分やろ! これ読まれたら眼つけられてマークされんで。監視カメラも今は多いし、自動追尾されて無人計測されまくるで。
◇ で 新快速は制限速度は勿論守って走ってるんでしょ? ◇
う”、まぁエエか。勿論守ってるで。鉄道の速度制限は5km/hおきにあるので、琵琶湖線には125km/h,120km/h,115km/h・・・の速度制限が揃っている。 例えばこの間UPした写真には120km/h制限標識が写っている。
これは分岐器の制限速度。この分岐器は120km/h以下で通過せよ、と云う意味。
◇ 120km/hで分岐? 凄い! ◇
エーとね、これは直線側(基本線側)の通過速度。直線側なのに何で? と思うやろ。これは最初に鉄道を敷く際に指導したイギリスが、島国の小国だからと簡易な規格を採用した(分岐器のフログ部の隙間が大きくなる?)から、と聞いた事がある。その規格で造られた車輪が存在する内は、高位の規格には変更出来へんからね。
ただ分岐器も色々で、速度制限のないものもある。見分けがつかんけど、分岐器の構造が微妙に違うんやろね。そもそも100km/h以上で通過出来る分岐器自体、高価な改良型らしいンや。
◇ 分岐器以外は制限無し? ◇
そうもいかへん。カーブは避けられへんし、ゆったりした制限無しのカーブばかりと云う訳にもいかへん。だからどうしても速度制限が必要なカーブは出来てまうので、そういうところにはこんな速度制限標識が建てられる。
この場所は実は複合カーブになっている。此処までは別の制限速度があって、それは此処で解除。ここからは125km/h制限が191m続く。カーブの半径は1200m、と云う意味。どや、125km/h制限なんて、なかなか見られへんで。
◇ さっき見たのと同じ ◇
さっきのは単に「120」しか書いてなかったやろ。だから分岐器用。こっちは速度制限が続く区間の距離が書かれてる。191m先の、速度制限が必要なくなる場所には、上の市松✕印(速度制限解除標識)があるはず。
◇ 制限の場所にしかなくて ブレーキ間に合うの? ◇
うん、そうだね。いい所に気が付いたね-。車と違って列車はブレーキが難しくて、ブレーキ距離も必要。速度制限標識を見てからだと間に合わん。だから運転士は担当区域の曲線の半径や制限速度に止まらず、踏切の位置と名称、勾配なども把握している。運転する車輌の状態の、正常・異常の判断と処置もせんならん。大変なんやで。
(125km/h速度制限標識のある石山駅の上り内線)
◇ どれくらい標識があるの? ◇
ビデオに撮ってきたから見てみて。じっくり見たけど、速度制限解除標識が見つからん箇所があった。またビデオでは「票」と字幕を入れてしもたけど、正しくは「標識」。以上訂正。
*草津⇒京都(内線下り)
*草津⇒京都(外線下り)
*京都⇒栗東(内線上り)
*京都⇒草津(外線上り)