気ままな 汽車好き

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近江鉄道の整理券発券機 <1> 旧型機 前篇

 キッカケは?

◇ フト見たら 綺麗な整理券発券機 ◇

 ガチャコンは、揺れる。よう揺れる。眠るんなら揺れに委せればエエけど、 “すいてつ” は鉄。ホンでもって担当(?)は運用調査。色々とメモる(=スマホ入力)事が多い。しかも太い指、対照的にスマホの文字は小さい。よう打ち間違える(下手くそ! と言ってはいけない)。ホンだら、どうしょ? そや、電車の真ん中に座ればええやン。2輌目ならドアも開かへんから静かやし。
 そんな訳で普通の鉄なら気付く、運転室内部や整理券発券機などの変化には無頓着だった。ある日偶々座ったのが整理券発券機の前。やけに綺麗に感じたんで写真を送ってみると、更新が進んでいる、との返事(←実はその車輌は元々から新型機が設置されてたのだが、相手の大強者は何かを勘違いしていたらしい)。え? そうなん! なら旧型機の写真くらい撮っとこか、というのが調べ始めた発端。一体全体、旧型機はどの車輌に残ってんのかいな?

◇ 初確認は803F ◇

 大御所からは、802F~806F,810F,821F,822Fが旧型機で、811Fから新型機に移行(※注 近江鉄道への入線は822F⇒821F⇒801F~の順)し、その後に807F~809Fが新型機へ置き換わったとの説明があった。
 幸い翌日の803Fに乗車の際に、早速旧型機を確認する事が出来た。銘板側の反対側に丸い飛び出しがあるのが特徴。前面パネルが変色していて、なんか見窄らしい(ゴメンね)印象。その後数日掛けて旧型機の設置状況が把握出来たので、以下に編成番号順にご紹介する。(新旧は形状だけで区別しており、それ以外の差異は関知していないので悪しからず)

◇ 802F ◇ 『DyDO』ラッピング

 801Fは故障で早くに廃車となったので、この編成が最若番となる。銘板横にはナンバーシールが貼られているが、番号管理は早々に止めたらしく、シールが無かったり剥がれたりしている車輌もある。 (左:802号車(№16) 右:1802号車)
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 整理券発券機が載せられているのは、如何にも頑丈そうな四角パイプの上。ケーブルはパイプの中ではなく、外を這わされている。椅子との間には、優美なフレア形のサポートステー。一見厚板に見えるが、実は[ 形に曲げられた鉄板。これだけ凝ってるのに、ケーブルの通し方は何故か現場的。整理券発券機が載せられているテーブルは狭いタイプで、脚の四角パイプの長手方向とは ほぼ同寸となっている。(最終確認:2020.5/5)

◇ 803F ◇

 ネジが抜けているのが特徴(?)。発券中は矢印の部分が光る(新型機も同様)。左が803号車(№6)、中央が1803号車(№28)。右はコードの処理が判るように撮ったもの。
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 お気付きだろうか、802F⇔803Fの時点で既に形態に変化が出ている。整理券発券機の置かれているテーブルに注目。幅が広がりRの付いた飛び出し部分がある。乗客が乗降の際、角に当たってしまう事を避けたんだろうか。でも何故か他の編成とはRの飛び出しが逆、理由は解らぬが静かな特徴になっている。(最終確認:2020.5/16)

◇ 804F ◇ 土山たぬき』ラッピング

 かなり擦り切れている(?)のが特徴。何でこうなンの? 皆がもたれるから? (左:804号車(№30) 右:1804号車(№3)
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 前述したように803F⇔804F間で更に形態が変化し、R付きの飛び出し側が逆になっている事が判る。以降、804Fの形態が主流となる。(最終確認:2020.5/15)

◇ 旧型-整理券発券機操作盤 ◇ (1806号車)

 旧型の整理券発券機の操作盤を、上の写真の中央に載せた。真ん中の黒いのがそれ。ロゴは多分「ODAWARA」㈱小田原機器。運賃箱のシェアも多くを占めているそうで、近江鉄道の運賃箱も㈱小田原機器製。
 一方、隣の案内放送の操作盤の方に目をやると「Clarion」。これは日立系列だそうな。整理券発券機の脚に付いているスピーカーにも「Clarion」のロゴが入っている。これらは上にある黒い操作機器(Clarion)でデータを制御している模様。
 察するにデータ番号を設定し、連動側にスイッチを向けておけば、旅客扉が開いている間だけ整理券が発行されるのだろう。恐らくは案内放送と連動していて「到着前にも放送」することで、発券誤りを防止しているものと思われる。

 ⇒ 近江鉄道の整理券発券機 <2> 旧型機 後篇 に続く