タイトルの付け方が難しく、横着した結果が「湘南マスクの電車たち」。要は当初から新型機を取り付けて登場した車輌達(811Fもそうだよ、と云う声は無視)。
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◇ 901F ◇ 新『あかね』号
811Fと同じ・・・に見えて ちょっと違う。どちらかと云えば、809Fに似ている。これはやはり810Fを再調査しないと・・・ (左:901号車 右:1901号車)
ケーブルを通す穴の大きさは809F譲り。だがステーはテーパ状になっている。直前入線の811Fは幅広のストレートだった。また整理券発券機を載せているテーブルは狭い。802F等と同じタイプ。ただ新型の整理券発券機の方が幅が狭い分だけテーブルは余っている。
ところで、座席の大きな違い、気付けた? 両車とも座席下の非常用ドアコックが整理券発券機の横にある。今までの車輌は座席の運転室側だった。これは種車の関係だろうが、西武鉄道の新101系自体が細かな差異があったのだろうと推測する。
さてカルダン車では初の前面2枚窓となった901F、運転室内の配置はどうなってる? (上:1901号車 下:901号車)
配置は大きく変化しているものの、操作盤自体は特に変わりなし。811Fに次いで使い込まれている901F、シートパッドの傷みは先輩譲り !? (最終確認:2020.5/16)
◇ 101F ◇ 『湖風』号
スタイルは901Fとそっくりながら、大きく変化を遂げている100形。兎に角揺れが大幅に減少。800形や901Fと同じFS372台車なのに何故だろう? (写真:全て101号車)
操作盤は901Fでは運転席から遠くなって扱い辛かったのか、乗務員扉横に移されている。車内放送の操作盤も運転パネル内に移された。
そして何より大きく変わったのが、角パイプから変更された電気BOX兼用の整理券発券機の脚。スピーカーは従来と同じ様だがBOX内に埋め込まれている。座席とを繋ぐステーは最小限の大きさのストレート形状となった。なお非常用ドアコックの位置は、再び整理券発券機とは反対側の面に戻っている。 (最終確認:2020.5/16)
◇ 102F ◇
101Fとの差異は見受けられない。各操作盤の位置関係はご覧の通り。 (左:102号車 中:1102号車 右:102号車)
鉄道時計の置き場が、メーター部と仕業表受け横の2箇所にあるのは面白い。 (最終確認:2020.5/17)
◇ 103F ◇
102Fから変化した点に気付ける? (左:103号車 中:1103号車 右:1103号車)
そう、スピーカーに泡緑色の蓋が付いた。スピーカ-自体も従来とは異なるようだ。ただし車内放送の操作盤は従来と同じ模様。(最終確認:2020.5/17)
◇ 104F ◇
整理券発券機や其の脚、操作盤には変化が見られないが、それ以外の箇所の変化に目が行く。 (左:104号車 中:1104号車 右:104号車)
運転席の表示灯パネルの形態が変わっている。そしてこれ、気付けただろうか? 米原方先頭車の非常用ドアコックが整理券発行機側となっている。改造の種車が中間車である関係だろうか? (最終確認:2020.5/17)
◇ 105F ◇
最終編成の105Fは、104Fから変化は無かった。 (左:105号車 右:1105号車)
ただ一つ変わったのは音声。若返っている。これは是非、聞き比べに来て貰いたい。
運転席の写真は1105号車のもの。電流計には緑の検査証が未だ貼られていない。
オマケに載せたのは運賃箱。㈱小田原機器製。「運賃は お客様が直接運賃箱に投入して下さい」とありながら、伝統的に運転士が受け取って運賃箱に入れていたが、新型コロナウイルス感染防止対策で運転士は運賃を受け取らないようになっている。 (最終確認:2020.5/17)
◇ 301F ◇
間もなく登場する予定の、近江鉄道初の界磁チョッパ車301F。回生制動は使用しないものと思われる。
白帯が無いのと2連窓のせいか、何だか窓が小さく感じる。さて、整理券発行機はどうなってる? (1301号車)
非常用ドアコックも見える。どうやら、変化は無さそうだ。 <完>
⇒ 「近江鉄道の整理券発券機<5> 異端児810F & ウグイス嬢 !?」に続く