気ままな 汽車好き

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近江鉄道 静かなる変化 桜川駅 篇(第3報)

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◇ 駅本屋廻り ◇ 

 色んな所で桜が咲いている。建屋の中には不思議なメルヘン画。(石炭では無く桜の花びらを焚いて走ってる!)この画は窓口の下では無くて壁に飾りたいところ。写真には無いが名所までの案内が詳しく記されていたりして、静かな気合いが感じられる。駅の中の広告は年代物、と云いたいところだが、多分現役。意匠や造りが昔さながらで、実に昭和。
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 改札口にもさくらがチラホラ。無人駅やから改札は意味無いような気がするけど、撤去はせえへんのね。
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 配電盤は何故か駅名標(?)タイプ。不思議と味がある。枕木の柵の向こうに見えているのはバスやタクシーの待合場所(旧駐輪場?)。其処の柱に書かれた桜は凝っている。その向こうは印刷屋さんの建屋なので、間違いの無いように。
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 近江鉄道のホーム駅名標は先般デザインが統一されたが、軒下には桜川駅独自デザインの駅名標
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 デザインは好いけど「さくら咲く」の添え書きは何か唐突。

◇ ホーム ◇

 ホームに視線を写すと、上屋にもさくらは一杯。
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 何でこんなに色々と手が入っているのかというと、今年で八日市-日野間が開業120周年だから。色々と催しは計画されていたのかもしれないが、新型コロナ禍の影響か、今のところ動きは見られない。
  桜川駅は、駅舎だけで無くホームも開業当時からの状態が概ね保たれており、歴史的な価値があると評されている。所有者(近江鉄道)や現地住民の意向次第では、国への登録文化財となる可能性もあるらしい。ただし両者の保存・継承の努力が必要とされている。

◇ トイレと駐輪場 ◇

 下りホームから上りホームを眺めると、ホームの背後が綺麗になっているのが判る。駅名標の裏には立派な駐輪場。
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 駐輪場の横には駅本屋より立派な小屋。実はこれ、トイレ。
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 訪問した時のは供用開始直後。木造の建屋から木の香りが漂う、綺麗で立派なトイレ。トイレの中は・・・UPするようなものではなかろう。
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 無人駅なのでトイレが駅の内外から入れるようになっている。そうなると駅のホームのフェンスが何か中途半端。トイレ周辺の地面部分は、これから整備されるのかな。
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 以前は右のフェンス向こうに小さく見える水道栓の辺りに、小さく古いトイレがあった。
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 こうなるとやはり何とかしたいのが駅舎。トイレとの差が際立ってしまっている。今のところ大きな動きは無いようだが、今後文化財登録の動きが出てくるのなら整備はされることだろう。目が離せない。

<完>

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