気ままな 汽車好き

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自転車で電車に乗ろう! 5 桜川-日野・水口松尾  近江鉄道の「サイクルトレイン」と「バリアフリー」

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◇ 桜川駅 ◇

 名建築では無いとは思うのだが、当時の姿をとどめるという それだけでも充分に価値がある駅舎。入口はバリアフリーだが・・・
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 改札は狭く、車椅子は通れない。仮に通ったとしても手前の上りホームには階段が・・・
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 そして向かいの下りホームに向かう構内踏切にも、階段が容赦なく待ち構えている。
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 実は、上りホームはバリアフリー。一番最初の写真の、駅舎の向こうに見える綺麗な屋根の建屋、それが入口。
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 ぽっとん式から大変身を遂げたこのトイレの、ド真ん中を突っ切れば容易に上りホームに入ることが出来る。かつて福知山線道場駅のトイレ(下り線だっけ?)が同じ様な感じで、「ホームには入らないで下さい」と云った旨の注意書きがされてたなぁ。
 さて桜川駅でも日野駅のような再生事業はされるのだろうか。近江鉄道は桜川駅から貴生川駅五箇荘駅方面へ向かうには良いのだが、JRの琵琶湖線近江八幡駅に向かおうとすると、電車よりバスの方が速くて安い。地元の方が一所懸命に駅を整備されているのは嬉しいけれど、現実には利用者は少ない。

◇ 朝日大塚駅 ◇

 外から見れば一目瞭然の駅。ただ乗降扉が左方先端となる上り電車から降り立てば、上屋の向こうにある出入り口には気付き難いかもしれない。
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◇ 朝日野駅 ◇

 朝日大塚駅より上屋が長い分、スロープは遠廻りとなっている。
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 電車からスロープ出入り口を眺めてみる。風除けの三角壁があるので、乗降扉が右方先端(下写真)となる上り電車から下りた場合、なおのことスロープには気付き難いと思われる。

◇ 日野駅 ◇

 1900年に建てられた2代目駅舎を再生させた日野駅。暖かい木造建築が末永く使われるのは良いことなのだが、だったらホームも改装してバリアフリーにしない?
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 下りホームへは少々キツいスロープが存在するが、まあ取り敢えずバリアフリーかな。
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 でも上りホームへは階段のある構内踏切を通らねばならない。

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 日野には大病院もあるのでバリアフリーを真剣に検討したら・・・と云いたいところだけど、日野駅は日野の中心部からは遠く、駅から病院に向かうのも一苦労。それだけの労力を使う位なら、車で行ってしまった方が遙かに楽、となるのも止むを得ないのが現実。また、日野駅から琵琶湖線へと向かう場合は、桜川駅同様バスを利用した方が速くて安い。此れも辛い事実。

◇ 水口松尾駅 ◇

 駅から少し離れて住宅地があるが、ホームの真っ正面に見えるのは一面の草原のみと云う、何とも凄まじいロケーションの駅。

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 そして再び登場、木板の自転車通路。この駅は京セラ前駅と違って、スロープが短いからまだマシか。

  ⇒ 次篇に続く