気ままな 汽車好き

時にはこだわり 時には気まぐれな 汽車好きのたわ言です

『彦根電車区見学会』 電車区概要説明   ED31 4保存活用プロジェクト(クラウドファンディング)支援返礼

◇ 予定延期 ◇

 元々は2020.3/17に開催予定だったが、新型コロナ禍の影響を受けて延び延びとなってなっていた。そしてこのほど、2020.7/30に実施されたので参加してきた。予定通りなら数名の参加が予想されたこの見学会も参加者は3名だけ(もう1人参加予定だったが不参加)。
 先ずはいつもの跨線橋から電車区の様子を盗撮遠撮。あそこに今から入る事になる。
f:id:hato_express:20200801083651j:plain
 車庫内では804Fが全般検査中。元々は月検査の状況を見学する予定だったらしい。

◇ 各種検査 ◇ 全て法定検査

 見学に先立ち、スライドを使って・・・ 訂正、パワーポイント(多分)を利用して、定期検査についての説明が始まった。先ずは列車検査、6日を越えない期間ごとに行うとある。
f:id:hato_express:20200801083654j:plain
 確かに近江鉄道の運用は、最大でも6日後の午前中には彦根車庫に戻ってくるように組まれている。毎日2~3編成がこの検査を受けている。
 次に月検査、3ヶ月以内に一度の実施は、編成数を考えると結構頻繁にある事が推定出来る。
f:id:hato_express:20200801083657j:plain
 近江鉄道の電車は18編成。5日毎に検査が行われる計算になる。
 次の重要部検査は全般検査と似た内容との説明があった。確かにスライドパワーポイントで見る限り違いが判りにくい。
f:id:hato_express:20200801083700j:plain
 検査周期は走行距離が60万km以内または4年以内。近江鉄道の運用の最大走行距離(/日)は、◯も氏のブログによると420.7km。仮に毎日最大距離運用に就いたとしても、420.7km/日✕365/年✕4年=61.4万km。実際にはこの半分くらいが検査を受けるまでの走行距離だろう。
 そして全般検査。8年周期。
f:id:hato_express:20200801083703j:plain
 重要部検査と同じ箇所の検査ながら、全般検査は徹底的に行われる。機器を取り外し、分解してと、かなり大がかり。1ヶ月位掛かる。
 最後に臨時検査。これは見ての通りかな。近江鉄道でも時折車輌故障や踏切事故等があるので、適宜臨時検査は実施されているものと思われる。限られたスペースでの検査スケジュールの遣り繰りは、大変だろう。
f:id:hato_express:20200801083708j:plain
 今は新車の301Fが好い該当例となる。

◇ 電車の改造 ◇

 さらりと説明されていたが、改造が出来る程の技術力を持った中小私鉄は他に例を見ない。誇れるべきコトだと思う。近江鉄道では301Fの導入に当たり、改造状況等を纏めた動画をYouTubeに投稿されているので、是非見ておくれやす。(勝手にリンク⇒)

www.youtube.com

 パワーポイントの映像の方では、上記の動画に出てこない写真も紹介された。それがこれ。
f:id:hato_express:20200801083711j:plain
 徹底的に分解して改造されている事が判る。
f:id:hato_express:20200801083714j:plain
 先頭部の移植はかなり大変だったろう。説明にも熱が入っていた。この写真自体は動画にあったかもしれない。

◇ 在籍車輌 ◇

 先ずは工事用車輌。単車で1輛残った226号車は、1編成と数えるのか・・・
f:id:hato_express:20200801083718j:plain
 「型式」と書きながら〇〇形とはこれ如何に。
 次に電車。全18編成の内訳。
f:id:hato_express:20200801092632j:plain
 各型式については、改造タネ車の説明まで付け加えられたのには驚いた。まあ、Wikipediaを見れば判る事だけど。その中から800形の内容をUP。
f:id:hato_express:20200801083721j:plain
 800形(801F~811F)は301Fとは異なり「前だけ取り替えた」との説明があったが、そんなに簡単なモンかな~
 次に注目の300形。 あれっ?
f:id:hato_express:20200801083724j:plain
 訂正された内容がこちら。
f:id:hato_express:20200801083727j:plain
 あぁ、びっくりした!

◇ 大注目! ◇

 さて、何かに気付かれただろうか。800形(801F~811F,821F,822F)の編成数が11編成となっている。801Fがとうの昔に廃車なのは公知の事実としても、1編成数が合わない。そう、5/10の入庫を最後に営業線には出ず、窓ガラスまで外され始めている803Fがカウントされていない。廃車予定だそうだ。
 そしてもう一つ、来年(来年度?)に300形が増備されるとの事。改造期間を考えると、もうじき高宮留置の3009Fが移送されるのかな? なお300形の増備は計2編成で終了する(タネ車が無いため)。その後の計画は未定。
 それと、これを書き忘れていた。301Fの回生制動いつでも使用できるように整備されているとのこと。ただし今は封印されており、抱圧ブレーキのみとなっている。800形と同じ。なお、100形は電気制動(発電ブレーキ)も使用している。(8/4追記)

◇ クイズ ◇

 途中ちょっとしたクイズがあった。MGやCP、制御器の写真を見せて、仲間や仲間はずれを当てるというモノ。この写真、好きな人には堪らないだろうなぁ。
f:id:hato_express:20200801083731j:plain
 因みに右上は220形のCS-5制御器。よく見掛けたように思うが、今は相当数を減らしている。
 クイズを当てると記念品が配られる。近江鉄道仕様のノートとボールペン。ノートは裏表表紙だけでなく、中身も近江鉄道仕様だった。さすがに罫線は線路では無い。
f:id:hato_express:20200801083734j:plain
 ボールペンはノック式(写真は芯を出してある)。
f:id:hato_express:20200801083737j:plain
 先の黒い部分はスマホ対応と思われる。久しく文房具に接しないうちに、どんどん変わっていっている。そのうち念じるだけで筆記してくれるノートが出たりして。実際にはスマホで黒板(今やホワイトボードが主流?)を写真に撮られてるんだろうなぁ。横着だけど筆記が遅い者にとっては強い武器となる。

 次篇 ⇒