気ままな 汽車好き

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近江鉄道の座席拝見 <Ⅳ> 809F~811F,901F,701F!

 805F~808Fはこちら ⇒

◇ 809F,810F ◇

 809Fは新形態のパイプレイアウトだが、810Fは旧形態。なので810Fは吊り手が短いのだが、近江鉄道で1ヶしか無いグリーン吊り手(長いタイプ)が取り付けられているため、その1ヶだけが他よりも低く垂れ下がってしまっている。
 モケットは809Fが座面と背ずりが密着したタイプで、810Fは離れたタイプ。そして両車とも807F,808Fに引き続き、撤去された車端部に手摺りが取り付けられている。床も両車とも灰色で、製造銘板が無いのも同じ。
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 (809F ← → 810F)

 809Fには805F同様車番札が無い。そして何か小さい札跡が見えるのも805Fと同様。一体あれは何? 近寄ってみると・・・
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 左の方に「3」らしき文字が見える。でもタネ車は西武クモハ436、どうもおかしい。それともあれは「8」? 810Fの写真を見ると取り外し跡は車番札とは無縁にも見える。結局判らず終い、どうでもいいことだけど。

◇ 811F,901F ◇

  811Fお茶電は800形のラスト車だが、吊手棒・網棚枠パイプの形態は古いタイプに属する。何とは無しに旧型国電を感じさせる1811号車と云い、ラッピングには合ってるのかもしれない  !? それにしてもこのタイプは、掴み棒が随分と網棚の方にある。着座客に覆い被らんが如くで、殺人的ラッシュと称された往時の光景が瞼に浮かばんでも無い(其所まで酷い混雑は体験してないけど)。ところで、スタンションポールが無い旧タイプと思われる座席が、揃いも揃って座面と背ずりが離れた新タイプと思われる座席なのは何故?
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 一方901F新『あかね』号は100形と同じ形態。車端部には座席は無いのに網棚が設けられているのも同じ。そしてその網棚には掴み棒が無いのも同じ。だが座席は座面と離れたタイプで、茶色のモケットとの組み合わせは唯一の存在。なお両編成とも、床はやはり灰色。

◇ 701F! ◇ 特別出演!

  701F『あかね』号の乗車ビデオを撮った時、到着~乗車~車内移動の一連を納めていたので、そこから静止画を切り出した。よく撮っておいたものだ。写っているのは701号車だが、この時はまだ「1」号車札が貼られていない。一方この時点で車内カメラが取り付けられている事が判る。 (2012年撮影)
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 スタンションポールは、当然のことながら無い。車端部に座席は無し。扉付近に設置された吊手棒と吊り手は100形と同じタイプ。そして蛍光灯には、近江鉄道では唯一カバーが取り付けられている。
 引退直前の7年後の姿と見比べてみよう。某トンネル内で大揺れに揺れる姿を捉えたものなので、切り出した静止画は連結面側である。
 座席のカバーが一体のビニール製から個別の布製へと取り替えられ、高級感・清潔感を漂わせている。なお座席は、国鉄185系のリニューアル時に不要となった転換クロスシートで、扉横の座席のみ固定されている。
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 窓上には網棚が取り付けられているが、流石に掴み棒は無い。あと、これは車内設備とは関係ないが、コンテストの結果発表を兼ねて作品が展示されたりすることが多いのも特徴だった。今は901F新『あかね』号がそれを引き継いでいる。

近江鉄道の座席拝見<完>