気ままな 汽車好き

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近江鉄道 静かなる変化 第28報② 豊郷~米原:施設篇Ⅱ

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豊郷駅 ● 点字ブロック改修+α

 丸点タイプが鋲打ち・接着されていたが、このほど「内方線付き点状ブロック」へと交換された。新しい施工痕が見当たらないように思えるので、結構前に工事は済んでいたのかもしれない。 (左:2022.2/2撮影 右:2022.2/6撮影)

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 「内方線付き点状ブロック」はホーム端から一定の位置に設けられるので、近くに障害物があった場合はブロックを頼りに進んできた人は衝突してしまう。豊郷駅は上りホームの柱が危険な位置にあるので、近江八幡・新八日市八日市駅と同様に保護カバーが巻き付けられた。ブロックの整備とカバーの設置は当たり前ながら同時施工と考えられる。 (2022.3/5撮影)
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高宮駅 ● 脱線からの復旧

 多賀線のホーム両端には急曲線があり、20km/h制限となっている。今回は高宮駅のスクリーン側の急曲線で脱線が発生した。原因はレールの締結金具が緩んでいたとか破損したとか・・・
 発生した列車(2/7 804F:4110レ)には、帰宅するSCREEN社員が多数乗り合わせていた。けが人が出なかったことは不幸中の幸いである。復旧には4日以上を要し、2/12(土)始発から運転再開となった。写真は復旧翌日の光景。踏切がほぼ脱線箇所に相当する。 (2022.2/13撮影)
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 当該の急曲線は15km/h制限となり係員が監視していたが、翌週末には20km/h制限に戻され、監視員の駐在も無くなっていた。

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彦根口駅 ● 分岐器交換他

 静かなる変化 第27報① 施設関係篇で触れた時には工事準備段階だったが、現在は終了している。 (2022.2/2撮影)
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 分岐器やレール継目箇所に使用されている枕木は人工の合成枕木。木製品と同等の取り扱い(重量も同じ)ながら、変形が生じないので長期に渡り使用できる利点がある。但し高価。外見上も木製に似ているが、朱色(やや暗い)をしているので見分けは容易。
 彦根口駅の保線工事は分岐器交換だけにとどまらず、構内の多くの個所で実施されている。抜本的に施工されたらしく揺れも格段に減っている。

 最近の近江鉄道では、このような抜本的な保線工事が多く実施されているように思える。ぜひ頑張って続けてもらいたい。下写真は以前少し触れたが、近江八幡駅近くの急曲線で実施された例。 (2022.1/4撮影)

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 彦根口駅の話題をもう一つ。駅舎跡に立派な案内板が建てられている。 (2020.3/5撮影)
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 ただ、建てられている位置がどうも微妙・・・

鳥居本駅 ● 点字ブロック改修

 豊郷駅点字ブロック改修(内方線付き点状ブロック化)を知って鳥居本駅も確認してみると、改修は済んでいた。 (2022.2/13撮影)
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 これで近江鉄道に残る鋲打ち・接着の点字ブロックは、水口松尾駅等の一部のみとなった。

米原駅 ● お隣のJR駅の話題も

 近江鉄道の改札を出て真っ正面に見える清涼飲料水自販機。小屋が乗ってる? (2022.2/13撮影)
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 実は電力量計に被せられたカバー。好きやなぁ、こういうの。
 JRのホームに入ると「あれ?」。『SL北びわこ』号の運転終了が告げられて久しいが、乗車位置札は未だ掲げられたままとなっている。 (2022.3/4撮影)

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 2本のケーブル間に乗車位置札を掲げる光景も、過去帳入りしそうなので記録が必要かも。

 次篇に続く