前篇はこちら ⇒
◇ 加悦SL広場 ◇
入口は旧加悦駅を模した造りになっている。左は加悦鉄道末期の主力、キハ10。1階の左側は事務所で、それ以外の建物内は各種展示物で埋め尽くされている。特にレールの展示に力を入れているようだ。一方で展示車輌の目玉としているのが2号機関車である事は、各所の掲示物から見て取れる。
◇ 2号機関車 ◇ (鉄道院→国鉄123号機)
入口建屋の2階にあった年表。阪神間の鉄道開業の際に用意された機関車で、日本の鉄道の創生期の機関車である事が判る。
入口をくぐると陸蒸気時代を模した低いホーム。2号機関車は保存中に明治時代の装飾を纏っていた事もあるらしい。この姿も見たかった。
逆光でもかまわず撮っているのでフレアが出たのかと思っていたが、どうもレンズの汚れらしい。お恥ずかしい。なお、機関車内に立ち入ることは出来なかった。
◇ 1261号機関車 ◇
2号機関車と大差無いように見えてしまうのは教養が無いからか。一方でボイラ圧には明らかな差があり、50年の間の蒸気機関車の進化が見えてくる。ただこの時代のどの機関車もそうだが、こんなに狭いキャブでよく運転していたものだ。だから撮るのも一苦労。こんな時はスマホのパノラマ撮影が威力を発揮する。それでもこれが精一杯だった。この撮り方をしている人は、他には居なかったンとちゃうかな。
反対側は残念ながら撮れず。街灯は昔ながらの白熱球と思いきや、これは蛍光灯に交換されてるな。
◇ 4号機関車 ◇
説明板があるので文章に悩むことは無い。助かる。このボイラ圧だと、通常の圧縮空気で走れそう。ただカマによってボイラ圧が異なると、機関士も運転し辛かったンと違うやろか。
パノラマ撮影が効力を発揮した例。
◇ C57 189・C58 390 ◇
加悦SL広場ではどちらかというと異端児的な存在。後期の製造なので、動態復帰することは出来ないだろうか。
C57 189は3次型に分類され、貴婦人と呼ばれる1,2次型とは若干スタイルが異なる。JR東日本のC57 180と同じグループ。
C58は短デフになっている。戦後の製造で、秩父鉄道のC58 363より若干ボイラーが太い。
◇ 投炭練習台 ◇
D50と云うのが凄いが、この頃に鉄道省の蒸気機関車のシステムが確立されたんだろうなぁ。ボイラー部分(?)は交換式? 交通科学博物館にもあったと思う。
◇ 103号機関車 ◇
案内板が無かったので検索すると、1964年まで長浜の東邦レーヨンで使われていたらしい。いわゆるアメリカンスタイルで、米ポーター社の特徴がよく出ている。
キャブが比較的大きいので、運転し易そうだ。
◇ ! ◇
これ、何だか判る? 凄いオブジェ。
⇒ 弾丸撮影ツアー=mini=9 に続く