気ままな 汽車好き

時にはこだわり 時には気まぐれな 汽車好きのたわ言です

青春18きっぷ消費旅 リニア・鉄道館 (2023.4/2)

● 消費旅? ● どうせなら遠く が仇に

 根本的に貧乏性なんですわ。18きっぷ使うなら存分に、と考えてしまう質だが近隣は取り敢えず乗りつくし済。遠方へは夜行列車が無くなった今では行き辛い。で今回は1枚は懷鉄南旅、2枚は懷鉄海の汽車旅、1枚はもっこすデビュー亀ノ瀬プロジェクションマッピングに使用するが、1枚残る。そこで思い出したのがリニア博物館。行き帰りや名古屋近傍で新たに乗りたい線区・列車が無いのがちょっと残念だけど(と考えてしまう貧乏性)。

● 何故か貴生川 ● 米原経由だと早すぎるし

 毎度毎度の草津線ホームだが、前日まで確かに居たはずの113系が見あたらない。昨日見た花束が思い出される・・・

 橋上駅の構外通路からホームの待合室に移された寄せ書きの1枚目は、前夕の時点で既に埋め尽くされていたけど・・・

 昨夕時点で真っ白だった2枚目もこの状態に。

 感傷に浸っていても仕方が無い。軽やかに走るこれからの221系に期待しよう。窓の外は夜明けの光景。朝焼けを背に近江富士が浮かび上がる。

 草津5:29-5:53貴生川:5320M

 お隣の近江鉄道の始発列車を眺めつつ貴生川で途中下車。

 だがこの始発列車の発車まで21分もある。その間に適当なポイントを探してスタンバイ。


 でもこの時の主目的はこちら。まだ「鉄道ヘッド-マークデザイン優秀作品」の取り付け始めの頃だった。

 駅に戻ると今し方撮った105Fが停車中。日野以北では日野行きは最終列車でしかお目に掛かることは無い。

 ・貴生川6:48-7:07柘植:5322M

● 目指すはリニア館 ● 開館30分前には着いときたい

 柘植で関西線に乗り換え。

 ・柘植7:09-7:34亀山:222D

 亀山からは桑名で快速みえ号に乗り換えて名古屋へ。亀山方面と快速みえ号とが連携するパターンはあまり無かったはず。

 ・亀山7:35-8:19桑名:1312M
 ・桑名8:23-8:49名古屋:みえ2号

 名古屋から乗り換えた あおなみ線は結構な乗客数。ひょっとしてリニア・鉄道館へ? やばい、30分前到着では遅かったか?

 ・名古屋9:00-9:24金城ふ頭

 着いてみると行列は大したことなかった。開館から1ダース年が過ぎ、今ではゆっくり訪れる事の出来る施設なのかもしれない。

 あおなみ線の乗客の多くはレゴランドに向かったようだ。橋脚の間から見える赤・青ラインの入った建物がそれ。レゴかぁ、 “すいてつ” には縁が無かったなぁ、ダイヤブロック世代やし。

● 入館 ● 人気は新幹線シミュレータ

 入館して直ぐ多くの親子連れが向かうのが新幹線シミュレータの受付窓口。その窓口付近から館内を見渡したのがこんな光景。屋外のN700系まで見通せて流石に迫力がある。

 その人気の新幹線シミュレータがこれ。運転台もさることながら詳細な大画面が立派。

 在来線シミュレータは直ぐに体験出来た(昼頃にはちょっとした行列になってたけど)。右に見える発券機で先にチケットを購入する。シミュレータのサイズはアーケード版。停車駅を遠望しながらブレーキング出来る・・・程の詳細さは無くちょっとガッカリ。ま、¥100で子供でも出来るシミュレーターやし。 “すいてつ” には電Go!の方が性に合うてるな。

● 展示車輌Ⅰ ● 収蔵車輌

 展示車輌への立入は制限が多く、車内を詳細に見て廻りたい向きには不満が残るかもしれない。

 上写真の奥にある収蔵車輌から紹介。左からオハ35,オヤ31オイラン車,スニ16。最左には3軸ボギー台車が置かれている。

 オロネ10とマイネ40。オロネ10と上のオヤ31が茶色2号で他は茶色1号かな。オロネ10を茶塗装にしたのは2等車帯を展示したいがため?

 是非とも車内見学を実施して欲しいキハ82とキハ48000(キハ11)。一般型気動車が1輌しか無いので、朱色4号×クリーム色4号が見られないのが残念。

 モハ63。幕板まで廻り込んだ屋根塗装の白灰色が明るい印象を与える。戦時設計なので車内は質素というより粗悪。

 サロ165。2枚一組となった下降窓が印象的だった。簡易運転台付き。

 新幹線0系グリーン車16形,半室ビュッフェ車37形,クハ117,クモハ165。

● 展示車輌Ⅱ ● 機関車

 蒸気機関車は軽便規格車ケ90とC57お召し仕様車の2輌。他にはシンボル展示室にC62が置かれている。


 輸入電気機関車のED18とED11。代表的メーカーであるGEとEEが揃ってるのはバランスが良い。

 旧型国産機関車の代表形式EF58。後方にスハ43を従えた形態で展示されている。前面窓が復元されてるのはいいが茶塗装でなくとも良かったのでは? スハ43は茶塗装ながら新製時への復元はされず、近代化改造に準じた仕様のままとなっている。

● 展示車輌Ⅲ ● 在来線電車・気動車

 室内が優美に感じられる二重屋根のモハ1。灯具が少ないので暗かったろうなぁ。


 復元なんかせず改造後の姿を前面に押し出した展示のようなクモハ12クモハ12の形態は多義に渡るが、モハ30⇒モハ11(改番)⇒モハ10(運転台撤去)⇒クモヤ22(両運転台化・牽引車化)⇒クモハ12(旅客車輌化)というこの車輌の経歴は特殊。

 新製時に近い形態に復元された新流モハ52広窓車。スカートの蝶番は吹田の旧流モハ52狭窓車同様省略されている。

 モハ52は運転台も魅力。あれ? 左側は妙な運転台・・・

 実は蒸気動車ホジ6005の車内。機関室は相当に暑かったンやなかろうか。駆動部はボイラーごと駆動部が首を振る、昔のHOの横型モーター駆動台車に似たボギー構造。

● 展示車輌Ⅳ ● 特急車と検測車

 381系自然振り子車と、写真を撮り忘れたキハ181の車内。そういやクハ111も撮って無いなぁ・・・。国鉄車輌の内装って無機質。

 0系新幹線先頭車21形と食堂車36形車内。

 100系新幹線先頭車122形と食堂車168形車内。

 300系新幹線322形,700系新幹線723形,休憩車のN700系

 ドクターイエローT3(922形新幹線電気軌道総合試験車)と説明板。展示車輌の全てに説明板は設置されている。

● 展示車輌Ⅳ ● 企画展・シンボル展示

 第12回企画展(2023.3/8~2024.1/29)の国鉄バス(省バス?)第1号車。豪華っぽい。方向指示器(矢羽式)は付いてなかった?

 シンボル展示室には3輌の車輌。こだま形が加われば完璧なんやけど。

 展示されているC62 17号機は木曽川橋梁の強度試験の目的で高速運転された結果、日本の蒸気機関車最高速度記録である129km/hを記録したカマ。
 真ん中の300X(955形)は300系の後継機開発のための車輌。鉄輪での日本最速記録443km/hを記録している。
 車内が公開されているのはリニアモーターカーの呼称で知られる超伝導磁気浮上式鉄道車輌。リニアモーター自体は超伝導には限らないし現在ではリニアモーター地下鉄(鉄輪式リニア)も実用化されてるので、文献ではMaglev(マグレブ)が一般的。車内は広くはない。

 シンボル展示室の片隅にはナンバープレートがわんさか。欲しいなぁ・・・

● その他の施設 ● 超伝導リニアとジオラマと・・・

 リニアと云えばもう一つ、超伝導リニア展示室内に超伝導リニアシアターがあって山梨実験線を疑似体験出来る。室内は狭い。

 でかいジオラマ。ド真ん中に名古屋駅がデンと構える。

 券売機の体験コーナーで新幹線乗車・特急券を発券。乗車駅が選べないなぁと思ったら、名古屋発固定だった。

 車輪の仕組み等の体験学習コーナーは対象年齢が低めに設定されている。 “すいてつ” 的には(旧)交通科学博物館(弁天町)の展示の方が性に合ってて、動かせる機器も多かった様に記憶する。

レゴランドトレインに遭遇 ● あおなみ線

 リニア・鉄道館の見学をアッサリ終えて早々に帰路につく。

 ・金城ふ頭12:59-13:22名古屋

 あおなみ線の乗車車輌はレゴランドトレインだった。

 折返しの発車を狙えば編成撮り出来たんだろうけど、どうもその気になれなかったので この写真を撮ってお終い。

 ・名古屋13:30ー14:02大垣
 ・大垣14:10-14:45米原
 ・米原14:50-・・・    
<終>