◇ 貨物列車が貨物列車を追い抜く !? ◇
出発したら とにかく着地近くまで走り、そこで着駅の順番調整を行っているようで、複線⇒複々線となる草津では多く見られる光景。逆に出発したら手近なところで待避して時間調整し、順番を整えてから着地に向かう光景も見られる。貨物列車の最高速度の違いで待避が行われる場合も当然ある。いずれにせよ、貨物列車が多い地区ならではの光景。ただ深夜帯は待避とならぬようにダイヤは組まれているように感じる。
◇ どこで追い抜く？ ◇
首都圏では貨物別線が発達しているので、多くは貨物駅で待避と云うか、出発順序を変えている。名古屋地区も貨物が別線となっている。関西では線路をフルに旅客が走っているので別線はほぼ無く、通常の駅で待避となる。琵琶湖線内では、能登川(上り)・近江八幡(下り)・野洲(上り)・草津(下り)・石山(下り)･膳所(上り)の各駅で追い抜きがあるのは確認している。
◇ 珍しい？ 面白い？ ◇
以前は草津で、北陸貨物がSRCを待避する光景が見られた（今は鶴桃スジが待避）。また向日町では北陸貨物同士の追い抜きというのが以前あったらしい。多くは待避線にはホームが無いが、能登川(上り)・近江八幡(下り)はホームに停車しての追い抜きとなるので、これは面白い。能登川は撮ってると帰れなくなるので、近江八幡だけご紹介。
◇ 真っ昼間にも待避 ◇
草津では夏場なら待避の光景は撮れるが、石山・膳所では日中に追い抜きが行われる。両駅ともカーブしているので、なかなか面白い。
▼待避の光景▲ 貨物列車を追い抜く貨物列車：石山〔１〕 巛巛 - YouTube
▼待避の光景▲ 貨物列車を追い抜く貨物列車：石山〔２〕 巛巛 - YouTube
▼待避の光景▲ EF210-107新塗装機登場：石山〔３〕(EF210-107〔２〕) 巛巛 - YouTube
最後の画像リンクが膳所の光景。見事な追い抜き画が撮れる。
◇ 西日本豪雨の影響 ◇
瀬野－八本松の連続急勾配区間に徐行区間が出来た関係で、同区間をEF66牽引の通常貨物列車が通らなくなった。これは主電動機の発熱が問題となる可能性があるためで、貨物列車の機関車の運用に変更が生じている。このため、EF66牽引貨物列車は待避するのみで多い抜くことはなかったのが、追い抜く光景が見られるようになった。石山ではEF66牽引貨物列車同士の待避が実現し、草津でもEF66牽引貨物列車が追い抜くシーンが見られる。今だけの貴重な光景。冒頭に置いたのが草津でEF66 27が追い抜いていくシーン。陽が短い季節なので真っ暗なのが残念だが、実は今朝撮れたばっかりのホヤホヤのシーン！
貨物列車の追い抜きの光景はシリーズ化しているので、宜しければこちらも。
（2019.1/20 改稿）
